カンラン
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2002年02月16日(土) 翔平クンのカブリモノ。

昨日の疲れを引きずりつつも,なんとか午前中に起床。
というか多分,翔ちゃんに起こされたんだと思う。
仕事が休みの日,私はすすんで朝寝坊をするので
私の部屋の扉は少しだけ開いている。
翔ちゃんが気が向いた時に入って来れるように。
そして,布団に入って来ようとして,
ずりずりずりと頭ドリルをする時に
私は目覚める。

昼ご飯という名の朝ご飯を食べてから出掛ける。

去年から始めた銀細工。
思い通りにいかず,キィィィィー!となったり,
沈んでしまうことも多いけど,続いている。
先生いはく,どうやら私は細かいものを作ろうとしすぎるらしい。
けれど,悲しいことに私は不器用。

今日は指輪をつくる。
確か一番初めに指輪を作ってみた時には,あまりのむずかしさに
「もう二度と作るもんか!」と宣言したんだった。心の中で。
それを思うと,少しはよくなってきてるのかも知れない。
今日はというと,結構な時間,あーでもない,こーでもない,と
銀の塊をいじくっていたものの,
思い描いていたデザインはなかなかかたちにならず,
格闘しているうちに,私の両手の間に偶然の産物ができていたので,
それをそのまま焼き上げることにする。

磨いてから指にはめてみる。
結構かわいい。・・・半分は。
もう半分は,私の集中力の欠如がおおいにあらわれて,
ぼこぼこごつごつなんともいえないうねり。
自分の嫌な部分を人前にさらしてしまったような気分になる。
この指輪には表と裏がある,ということにしよう。

指輪をはめたまま,親子どんぶりを食べてから家に帰ると
翔ちゃんがぼろ布(元・私のひとり暮らし時のソファー・カバー)を
頭からすっぽりかぶったままの状態で
ひとりきりで留守番をさせられていたが故の不満を訴える。

ごめん。

けど,両耳がぼろ布の中に包まれていて,
なんだかおもしろい顔。
しばし,笑いをこらえる。

真っ黒で耳のない顔はオットセイだかアシカだか
なんだかそんな動物に見える。

そして頭巾姿は,
最近よくTVで見かける中東の人っぽい。

お留守番のごほうびをあげる。

ぼろ布から抜け出し,おいしそうに食べる姿は
いつもの翔ちゃんに戻っていたので,
なんとなくもう一度ぼろ布をかけてみる。

今度はこころもちひっつめてみる。

おもしろい。

翔ちゃんの情けなさそうな表情を見て,ここまでにしとこうと思う。

その後,一緒にこたつに入って
借りたまま山積みになっているビデオを観た。


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