カンラン
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2002年02月25日(月) 綿帽子ダケ。咲クノハ、ナシヨ。

冷たい風の吹き抜けるコンクリートの塊の中を歩いていると,
前方から綿毛な人たちが
ずんずんとこちらの方に歩いてきた。

妙な威圧感を感じた。

何かが起こったのかと思いながらも,
けれど弱いところを露呈してはいけないと思い,
右斜め下を見つめながらやりすごした。

街のあちこちで見受けられる背広姿の大勢のように,

あまりにもアーティスティックなお顔の大勢のように,

全身しゃかしゃかしゃかしゃか音声多重ステレオ放送な大勢のように,

最初は違和感を感じてもいつかは当たり前の風景として
受け止められるようになるのだろうと考える方向にもっていこう。


ところで白じゃないといけないんだろうか?
他の色は許されないんだろうのか?
もしかしたらいじめられるのかも知れない。
いじめは良くない。


念のため,うちにも白があるかどうかだけ,
浴室の引き出しあたりを今いちど,
確認しておこう。

念のため。


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