カンラン 覧|←過|未→ |
主観をどこに,誰に置くかにもよりますが, 私は目の前に座って サンドイッチとパフェをほおばる友達の 嬉しそうな姿を見て, きっと初めて, 誰かの「いいこと」で泣きそうになりました。 ひとつき前に会った彼女とは全く違ってた。 今までずっと見てきた彼女。 「今まで」はあまりにも長かったけど, でもきっと「今」のためにその長さは必要だったんだな,って思うよ。 その長さの中で考えたこと, 悩んだこと, そういうのがなかったらきっと 見逃してたよ。 「今」を。 今なら何だってできそうな目をしてました。 人間ってほんのちょっと向きをかえることがきっかけとなって 強くなれるんだな,って思った。 私たちは違うけど, 毎日の過ごし方も違うけど, 周りの友達も違うけど, 遊ぶところも違うけど, 好きなものも頭の中の流れがつくる渦模様もきっと違うけど, 10年以上も前にここから遠い場所で出会って一緒に過ごして以来, なぜだか今もこうして繋がってる不思議。 私が私らしく接することができる大事な友達。 それぞれが違う場所で違うときを過ごして 泳ぎ戻れる場所のような存在。 ここまで違ってるこそ,なのかも知れないけど。 ほんとに嬉しかったよ。 別れ際, 「ありがとう。」 「こっちこそありがとう。」 っていつまでたっても終わりそうになかったのがおかしかったね。
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