カンラン 覧|←過|未→ |
試合を観に行くよ、とは生まれて初めての約束。 ロビー前、思い思いに体を動かすジャージ高校生がまぶしい。 ふと、一度だけ頼まれてもいないのに勝手に観に行った試合を思い出した。 「そんなこともあったなぁ。」とさらり流すつもりが、 まんまと自分で置いた石につまづき、しばし時間をくってしまった。 私の記憶は一度や二度埋もれても、 端っこをつかんで引っ張り出してみるとどうしてなかなか新鮮。 27にしてようやくこそこそせずに堂々と試合観戦。 古傷の痛痒さもおさまってきたころ。
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