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.◆◆第6話:『Teenage Walk』 ��
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「たーにーむーらーっ」 体育祭が終わり、次は文化祭の方へみんなの気持ちが向かいつつある10月のある日。 妙ににこにこした藤崎が近寄ってくると、『企画書』と書かれた紙をあたしの机の上に置く。 「・・・・・『学内有志によるファッションショー』。で、これが何か?」 「俺と谷村もメイクスタッフで協力する事になったから、よろしくなっ」
なにーっ!?
「何でそんな事勝手に決めるのよ!」 「だって俺一人じゃ無理だし。谷村以上に腕のいいやつなんて他に知らないし。」 やけににこにこしてすりよってきたのは、こういうわけか・・・あたしは思わず頭を抱える。 「それにほら、俺達だけじゃなくて、牧島や相川たちもスタッフに入ってるし」 企画書のスタッフ名簿に目をやると・・・確かに。たのもしき仲間達が名を連ねている。
『ポスター作成・・・相川梢(3−B) 写真部・美術部』
『企画・構成・・・ 市原愛子(3−C) 藤崎千尋(3−B) 牧島瞳子(3−B) 手芸部3年生』
『音楽・・・富田夏樹(3-D) 海藤絵里(3−B) 森本楓(3−D) 軽音部・吹奏楽部』
『メイク・フィッティング 藤崎千尋(3−B) 谷村麻衣(3−B) 笹原美和子(3−D) 手芸部1・2年生』
進学校なのに、自由な校風の城山高校。 全員が必ず部活動をするきまりになっていて、一定の条件を満たせば新しい部や同好会が作れるから、この学校にはいろんな部活がある。
藤崎の話によると、手芸部の部長が文化祭にファッションショーをしたいと実行委員会にもちかけて、その話に乗った実行委員でもある藤崎・とーこさんと手芸部長の市原さんを中心に各部に協力を要請して、このメンバー集結となったらしい。
「手芸部、ってゆーとなんか古臭く聞こえるけどさ、作ってるもんはすげーぜ。これ見てみろよ。」 企画書にくっついていた作品のポラを見ると、和も洋もいろんな服が、しかも結構素敵なデザインのものが並んでいた、自分でも着てみたいと思うくらいのものが。 「手芸部の面子って、将来服飾関係に進みたいやつが揃ってんだって。結構レベル高いだろ?・・・・なあ、面白そうだと思わない?」 「・・・まあ、ね」 「よっしゃ!きまりだな!!がんばろーぜーっ」まるで子供のように喜ぶ藤崎。 「ちょっと!まだスタッフやるなんて言ってないわよ!!」
そう叫びつつも、こういうイベント大好きなあたしは、もうすでにやる気満々だったのだけど。 「・・・ふーん、有志によるファッションショー・ねえ。面白そうじゃない」 仕事が終わって戻ってきた由衣姉に、企画書を見せつつ、協力を頼む。 さすがに素人じゃこなしきれないので、由衣姉か誰かに協力を頼めないか、と藤崎が言い出したからだ。 「いいよ、当日あたしも休みだし。 でもやっぱ城山って必ず学年に1人はこういう面白いの出すやつがいるよね、進学校なのに、堅物のがり勉ってあんまりいないよねぇ。」 OGである由衣姉が現役の時も、文化祭や体育祭はかなり盛り上がったらしい。 「それにしても麻衣、あんたいよいよやる気になったんだ。絶対この仕事やらないっていってたじゃない。親父が聞いたら喜ぶよ〜」 由衣姉がニヤニヤしながら言う。 「それとこれとは話が別!第一今回だって藤崎ってやつが勝手に決めちゃったんだから」 「どっちにしたってやる気になったってことでしょ?あんた素質はあるんだからやっぱりこっちの方へ進めばいいのに・・・ま、それはともかく、お手伝いさせてもらうわ」
やっぱりそういう目で見られてしまうんだなあ・・・・ 由衣姉が自分の部屋に引っ込んでから、あたしは小さくため息をついた。 親も当然美容師になって店に入ってくれるもの、と思ってるしなあ。 なんだかんだ言っても、将来OLとかしてる自分が想像できなかったりするんだよねえ・・・。 (『Teenage Walk』�Δ紡海�)
2002年10月31日(木)◆◆
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