静止画
(あいさつをします かみさま) 君の手足の振り回す 草むらの風景 背の低い 水音と 重心の高い 少年 笑う顔が くしゃくしゃと映る
君のカメラと猫の 目 モノクロームの 傾きで 落ちて 私たちの世界は いつも そのあたりからであるよ ほほをするくらいに 低くから 見はるかすものであるよ と 少年の指が (手をのばすということは) (たいへんに 白く)(白く) (なるという こと)(ですか)(かみさま) ぽとり ぽとり と 夜がひらけて 少年の 肌が もう ずっと 寒かろう 寒かろう と 私たちは このふちから たいへんに こごめて 手をすりあわす
君の手足の虹 色のひとつから おしまいまで モノクロームの
2004.5.8
ゆっくりと,思い出して,記録をとっておこうと思う。 時系列に沿って,何があったか,何を思い,何を行ったかを。 僕が人を憎んだらきっと彼は「それは君が自分をかわいそうって思いたいだけでしょ,今は僕の話でしょ」と相変わらずの突っ込みを入れるだろう。 だから僕は淡々として,ただ,知っておこうと思う。 自分の手が何をしたのか,知っておこうと思う。
彼に再会した8日の夜に,彼の顔を2枚スケッチし,ちょっとくたびれ。 上記はスケッチ用の紙にちょこちょこと書き留めた言葉。 この後にもう一枚,横顔をスケッチした。 次の日に,昼には軽くなる予定だったので,朝のうちにもう一枚描いた。
昨日(5月17日)は,僕が一人で帰宅するのが心配だったらしく。 だーりんが車でずっと前について,行程の半分までを一緒に走ってくれました。 雨が降っていました。 周囲の余計な,あまり見たくないものは見ずに,彼の車のテールランプを見て走りました。 一緒にマックで御飯を食べた。 分かれてからは,帰路を休みつつだったので帰宅が12時を過ぎました。 ちょっと,さすがに疲れた。
今日(5月18日)は起きた途端に猛烈に吐いたので,休みをもらいました。 じわじわと来ているにゃー。 疲れかなあ。 堰を切らないように,適度に緊張感を保っていよう。 仕事を休んでしまって本当に申し訳ないと思う。 役立たずの同僚はどうでもよく,子どもたちに申し訳ない。 僕が行かないとほんとに,ひどいことになるんだ。 最悪,授業が行われないんだ。 休んだりして悪い先生だなあ,ごめんね,ごめんね。
僕はさいわいのことを考えています。 僕の手は彼を描くことができた。 それは好きとか嫌いとか嬉しいとか楽しいとか上手か下手かなど, 人の思う「幸不幸」とはあまり関係がない。 心地よいかそうでないかと訊かれたらそりゃあ, これくらいしんどいことはそうそうないかなあ,と,ぼんやりと思う。 でも僕はさいわいです。 僕といういのちはさいわいです。 欺瞞だと言えば言えるのかもしれないのだけれど。
あらゆるポーズは,ひどく,みじめなものであります。
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