22歳
亜衣



 不足。

体温。


抱きしめられて眠る温かさを覚えた身体は
それを求めてる。



ずっと、眠ることを拒んでいた身体が
唯一眠ることが出来るのは
抱きしめられて眠った「次の日」だけで。
それからはまた眠っては起きる生活が続いてる。


私、どれだけ冷たくされて育ってきたんだろう。
いや、愛情はいっぱい貰ったんだけど。
そうじゃなくて。
直接的な愛情って、貰った覚えがない。

抱きしめられたり。
そういうことは嫌悪に繋がっていたのに。
彼や、彼等は平気だった。
もちろん酒の勢いもあったけど(笑)
触れたり、触れられるコトが嫌じゃなかった。
きっと今でも平気なんだろう。

けれど、恋じゃない。
だからどうしたらいいか分からない。


もっと素直になれたらいいのに。





2002年11月13日(水)
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