それは唯の心の器。たった、それだけのものだ。そう思っていかなければ何時までもあたしはこの悪夢からは抜けられない。そんな気がして…今迄の自分のやり方を、無理矢理曲げるようにして兎にも角にも納得しようとしながらあたしは今日も、あたしを抑えつけたまま部屋が白く明るくなっていく迄の時間をぼんやりと過ごすのだ。