コハルビヨリ
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彼の理想のお部屋。
電話で説明してくれて、それを聞きながら自分で そのお部屋の間取りを描いて。 もう早く一緒に住みたくてしょうがない。
たまにわたしはこれ以上ないってくらいの笑顔をする らしいのだけれど、はじめてその笑顔を彼に見せたのは 彼と一緒にふとんのカバーを買いに行ったときのこと。
そういう生活とつながりのあるものを彼と買いに行くのが すごい好き。いっしょにいるんだなーって実感する。
「俺がお金貯めてるのは他の誰のためじゃなくてお前と 一緒に暮らすためだから。全部お前が居ることを前提に 考えてるんだよ。」
うれしい。ちょっと泣きそうになるくらい。
ほんとは今すぐ君のところへ行きたいけど。 君が想ってくれることを武器にわたしはもう少し強くなる。
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