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2002年04月11日(木) |
春の勉強会こぼれ話(2) |
今回の勉強会で『想い出のサンフランシスコ』を演奏してくださったMさんは、60代後半の女性です。(控えめな方なので70才と書かれていますが…) お若い頃から音楽がお好きで、ピアノを習われたこともあるそうなのですが、その後何10年も離れていらして、昨年から、再びピアノに向かわれたい…と入門されました。 そして1年間、初心者向けによく知られた曲をアレンジされた曲集を使って、沢山のレパートリーを増やして来ました。 Mさんは楽しんでピアノに取り組まれ、その演奏もとても若々しいものでしたので、是非とも大勢の方にこの演奏を聴いていただきたいなぁ…と思い、春の勉強会での演奏をお願いしてみました。 最初は、 「私なんかが演奏したら、先生に恥をかかせてしまいます。」 と、辞退されていたMさんですが、Mさんご自身にとっても、演奏を聴く方たちにとっても、有意義な機会になる…という事を繰り返しお話ししていくうちに、今一番気に入っていらっしゃる『想い出のサンフランシスコ』での参加を決めてくださいました。
演奏の際には、非常に緊張されていらしたMさんですが、演奏を聴くことを非常に楽しんでくださって、子どもたちへのメッセージカードも、沢山書いてくださいました。 連弾に感激されていたようなので、来年は、ソロのほかに、連弾もしていただこうかしら…と考えています。
帰りに、荷物を運んで送ってくださった、高校生のMちゃんのお母様も、Mさんの演奏には特別なものを感じられたようで、 「自分が70才になった頃に、改めてピアノに向かう気力があるかしら…と思ってしまいました」 とおっしゃっていました。 確かにそうです。 ピアノは弾き続けていたい…と思いますが、しかし、それ以外のことを改めて…となると、私もどうかわかりません。 でも、何才になっても、新しいことに取り組まれる方…というのは、輝いていらっしゃいますね。 ピアノをお教えしている訳ですが、もっと大きな事を、人生の先輩から教えていただいている気がします。
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