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導入の時期を過ぎると、生徒さんによって、得意なものと苦手なもの、興味があることと興味がないもの…などが、ハッキリしてきます。 でも、ピアノの演奏に必要なことは、ある程度決まってきます。 それらを、それぞれの生徒さんが受け入れられるやり方を考え、相談しながら、指導方針を決めていくのが、最近の私のやり方です。
指導方針を決めていく時には、現実を受け入れてもらう必要があります。 「Aちゃんは、曲をステキに弾くのは得意だけど、16分音符が沢山出てくると苦手じゃない?」 とか、 「Bちゃんが弾きたい、この曲を弾くには、こういうテクニックを勉強する必要があるわね」 とか、 「Cちゃんが、来年もコンクールに挑戦したいと思っているなら、こういう曲集を勉強しておきたいのだけれど…」 …なんていう感じです。
苦手なことを言われたり、自分の希望を叶えるために向かい合わなくてはならない困難とも思われる課題に取り組むのは、子どもにとっては、決して楽なことではありません。 でも、大抵の子どもは、それらの課題に取り組み、自分の演奏を高める事を選択します。 子どもの力って凄いな…と思う一時でもあります。
この春も、そうして、何人かの生徒が、今までのテキストを終え、新しい指導方針でのレッスンを選択しました。 ちょっとした起動修正が殆どですが、中には、殆どのテキストを変更する、大きな方針転換をした生徒もいて、こういう場合は、起動にのるまで、ちょっと時間がかかるかも知れません。 でも、そういう生徒ほど、新鮮な表情をしているのもまた事実…。 そして、指導するこちらも、新鮮な気持ちでのレッスンになります。 学校の新学期のように、教室が変わったり、先生が変わったり…という事がないピアノのレッスンですから、新鮮な気持ちになれる瞬間は貴重です。
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