日々の記録

2009年02月11日(水) 日常とSSと。



なんだかんだでもうイベント当日ぢゃないかー!なんてもう空港です。

出発するまでに一本なにか!と思ったのに不完全燃焼…
以下駄文。



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はぁ、なんだってオレがこんなところに…。
もともと特別室で、一般生徒は使うこともない応接室。アイツの拠点だと知って更に来ることは無くなったのだけど…。
はぁ、オレは溜め息をついてドアを開けた。
「ヒバリー。あれ?いない?」
室内を見渡してみたが気配もない。
「ったくなんだよ…コイツにサイン貰わねーと帰れねーんだけど!」
この学校は本当になんでもかんでも風紀風紀、風紀委員の許可が無いといけないんだと。
たかが遅刻じゃねーか。マジだりぃー…。
「はぁ…10代目も補習っておっしゃってたしなぁ…戻って来るまで待つか」
オレは手にしていたプリントをここの主であるヒバリの机の上に放置しソファに横になった。
「あーめんどくせー」
外からは運動部だろう、部活の声やら音が聞こえてくる。さして興味の無いものだか騒音と言うわけでも無く、むしろ今のこの部屋の静けさにはちょうど良い。
そんなことを思いながらオレは意識を手放した。











カツカツカツ…


「ん?」
眠りが浅かったのか靴音にオレは意識を取り戻した。
が一度閉じた瞼は思いの外重く、瞳を開くこと無くオレはドアが開くのを待った。



カツカツ。


靴音は近づいてきて、ソファの前で止まった。
「…キミ、こんなところで何してるの」
そして聞き慣れた声が掛かる。
仕方無くオレは重い瞼を上げ瞳を開けた。
「ようやく戻ってきた…」
「僕は質問してるんだけど」
物騒な物音とトンファーを構える相手に慌てて飛び起きた。
「べ、別に争いに来たわけじゃねーよ!あれ!あのプリントにサイン貰って来いって言われたから仕方無しに来たら、お前居ないから戻ってくんのを待ってたんだよ」
そう言いながらオレはさっきプリントを放置した机を指差した。
ヒバリはオレが指差した方を見てカツカツと靴音を鳴らして机へ向かい、それを手にした。
「早いとこサインくれよ。オレも暇じゃねーんだ」
10代目補習終わったかなーなどと独り言を言いながら間を繋ぐが、プリントを見つめたまま一向にサインしないヒバリにもう一度声を掛ける。
「早くサインしてくれよ」
こんなとこ長居したくねーんだよ。こいつと二人きりとか居心地悪すぎる…。
心の中で溜め息をついていると突然ヒバリが口を開いた。
「今月だけで遅刻10回、早退3回、無断欠席2回…加えて校内での喫煙、他校生とのイザコザ…こんな生活態度でサインなんか出来るわけ無いよ」
「はぁ?」
言ってる意味がわからずオレは疑問符を口にした。
「キミ、これ読んだ?生活態度を改めることを承諾したら署名、次に僕のサインだよ」
呆れて溜め息をつきながらヒバリはそう言った。
「なにー?あのセンコーそんなこと一言も言わなかったぞ!」
ったくたかが遅刻回数が大台に乗ったからって誓約書みたいな…どんだけめんどーなんだよ。しかも聞いてねーし!…つか目も通さなかったオレが悪いのか?
風紀に…いやヒバリに頭の上がらねぇセンコーどもが悪いんだ!
「…読んで無いんだね。まぁ読んで署名していたところでキミの生活態度が直るとは思っていないけど」
そう言いながらヒバリはプリントを机に置き、オレに向かって歩みを進め、目の前で止まった。
「な、なんだよ」
あまりの至近距離に思わず怯んでしまった。
「どうしたらその生活態度は直るんだろうね…。そうだ、イケナイ遊びでもしようか」
そう言ったヒバリの顔が近付いてきて、
「な…にを…?」
次の瞬間オレは唇を奪われた。オレの唇を塞いでいるのがヒバリのそれだと認識したのは歯列を割られ舌を絡められたから。
「んん?!」
容赦無く舌を絡め取られ口腔内を犯される。
体格差はそんなに無いはずなのに、体術に長けているせいか押し退けようとしても肩を強く捕まれていて身動きが取れない。
クチュクチュと耳障りの悪い音は自分が何をされているのか想像させて頭がおかしくなりそう。
かち合った目が含みを帯びていて、わざとやっているのが分かって苛立ちが増す。
なんとか逃れないと…。





漸く解放されオレは肩で息をした。
「はぁ…はぁ…」
こいつ一体…
「っにすんだよ!」
言ってオレはヒバリを突き飛ばすつもりが、力が入らず一歩後ずさっただけになってしまった。
「何って、キス?まさか初めてなんてことないよね?外国人には挨拶だと思ってたんだけど」
「っ…」
今のは明らか挨拶じゃねぇ…。
オレは言葉が出なかった。
「まさかホントに初めて?」
別に初めてが男だろうがそんなこと気にするつもりはない、女じゃあるまいし。「ワォ、じゃぁ僕が最初の相手?それはそれでそそるね」
そう言ってヒバリはクスっと笑う。
キスがどうこうより、こうして好きにされた自分に愕然とした。
「今回はこれで勘弁してあげるよ」
そう言うとヒバリは机に置いてあったプリントにサインをしてオレに突き出した。
「続きがしたかったらまた来なよ」
不適に笑うその顔が、オレに敗北感を与える。
「誰が来るか!」
声を荒げてそれだけ言ってオレは応接室を後にした。





ありえない。
なんなんだ。
意味がわからない。
イライラする。
あんな屈辱めいた事をされて、どうして…。





「っ…」



重ねられた唇の感触と熱を持ち始めた身体が、なかなか鎮まらずにいた。







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ホムペ用になにか書こうと思って書き出したのですが。なんか続く感じになった…というかそーゆー感じで。


○年振りにタグとにらめっこしたらさっぱりでした!出来あがんのかなー…。フレームってなんだろう。スタイルシートってなんですかvv

あの頃のアタシ凄い(笑)


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泉零稀