2005年02月03日(木) |
漫画の携帯配信サービスと本(コミックス・雑誌)の消滅 |
すごい見出しをつけてますが、これは何年後か、何十年後かにはかならずこうなると思います。
NHKのニュースで漫画の携帯配信サービスをとりあげられてましたが、すごい危機感(まあ、まだ漫画家にもなってないのにおこがましいですが、一漫画ファンとして)を覚えました。
いずれ、漫画はデータ化されて、配信性のものになり、もしかしたらCDロム化して売られるようになるかもしれません。 伝達媒体が紙からネットに。これは、そんなにとうい未来ではないと思います。
第一に、紙(資源)に限りがあるから。
低価格を保ってきた少年週刊誌がいま、220円〜230円。これは、子どもが買う価格じゃない、ほんと。
普通に高い。いろいろ、カラーページつけたり、P数がむかしより増えてるということもあるけど、それにしても、いささか高い。
これから、どんどん人口が増えて、木がなくなるなかで、リサイクルしても限界がくる。今は、オイルを争って戦争がおこってるけど、そのうち水を争う時代がくるといわれている中で、紙なんかとても高価になっているはず。
第二に、携帯文化の浸透による漫画への意識変化がおこる。 つまり、今の世代は漫画は手にもって、雑誌や本で読むことが当たり前になるけど、この配信サービスが浸透すれば、漫画は携帯(データ)で読むものだと思う世代がでてくる。 (例えでいえば、アニメがセル画からCGになったとき、すごい違和感を覚えたけど、今のしたの世代はCGのかんじがあたりまえみたいな) 人間には「適応」という能力があるしね。ほんと。
しかも、雑誌をかわなくても、携帯さえあれば、ボタンひとつでいつでも、どこでも誰にも気がねすることなく読める。お金は後払いだし。
しかも、今回みた番組では、漫画のコマにあわせて効果音がでたり、振動したりしてる。
そして、何より怖いのが、絶対、携帯の配信用の書き下ろし漫画がでてくる事。それ専用の編プロがでてくる(というか、もうでてきている。) そして、だんだん雑誌むけから、配信用へ描き方が変わってくる。
実際に、同人界(アマチュアの漫画描いている人たち/でも、これが漫画界をうらからささえてるんだけどね、ほんと)では、表紙はみんなPCで、イラレかホトショでデータ入稿。 (お絵かきソフトの普及率はプロのそれと比べ物にならないくらい普及している。) 実際に、手塗りしてる人はほんと少ないし。何より、HPだけで活動してる人もいる。同人活動(オフライン)はしてなくても、HPだけとか。
怖い!!!本(という形式)がなくなってしまう!! でも、まちがいなくくる。今の流れをみてると、まちがいない。 だって、データ配信にすれば、流通代もうくし。 いままでの、技術(コマワリとか、トーンテクとか、とにかく雑誌におけるテクニック<たとえば、左側の上にぱっと目をひくコマをいれるとか。左がわの最後のコマでひきつけといて、つぎの右側のPでどーんとしたコマをいれる>とか、パースとか)がすべて古くなってしまう。 本当に進歩がはやすぎる。もっとゆっくりでいい!!ほんとに。
いいか悪くないかはともかくとして、売り上げが落ちている出版社が当たらしビジネスチャンスにとびつかないわけないもんね。
だけど、本当に怖い。はやい。
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