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サンダルが心地良い夏 今年の始めから 春のど真ん中まで 色々と悩んでた 悩み過ぎて いくら悩んでも 変える事の出来ない 根本的な事から ちっぽけな事まで カレが一生懸命 探し 輸入してくれていた 靴だって 合わなきゃ合わないでそれでいい 履ける事が無くて 履くものが無いのなら ずっとここに居ればいい 無理に出掛ける事なんて なかったんだ どこかへ「行きたい」と たまに強く思い 苦痛になる事もあるけど そんなのは「一時の感情」だと そう思えば どうって事も無い こんな風に言っちゃうと 人間関係までが 映し出されそうだけど 無理する事なんて何も無く 無駄に悲観する事も無い 何も無かったんだ メゴの顔をいじくり回す 「くちゃくちゃ」って 顔をいがめて 楽しんでいるのに どんどんと歯が見え出し 気持ち良さげに ぶちゃいくに キバを剥き出すメゴ それでも 私の愛する ずっとずっと会いたかった 愛おしいメゴ 「楽しんでる」なんて 言ったけど ほんとは自分まで 気持ち良くなって 同じ顔つきになっていたり するんだ そんな風に ふと 気付けば 大切な者や物に囲まれ 自由な日々を送り 愛され愛し ここにいるメゴも メゴ以外のみんなも リビングに飾られた 大きな造花も 今座っている 素晴らしく立派である 一点もののチェアも 最近買って貰ったばかりの お気に入りのソファも 額縁が豪華に見えるけど ポスターのような絵画も そして ケアしたばかりの 美しく光り輝いている 歳の割には よく「美しい」と言われる肌と やっと長さが整り揃った 艶のある ストレートの黒髪も 随分 ほっそりとした シルバーの 指輪が似合うようになったけど ネイルはイマイチな この薬指も カレをはじめ 男性から 「吸い込まれそう」と 言われるけど 大分汚れてしまった この瞳も 私自身をはじめ 私に関する周りの多数の者や 細々とした物までもが 「自身」と同じく いつかは無くなり 抹消されゆくのだろうな と思った瞬間 「ぎゅっ」と胸が詰まった これが以前なら 「生きている」という事が こんなにも辛く 「早く消え去れる」ものなら どんなに 楽になれるだろう と このままの自分で あと何年生きたら 一体いつになったら 「許されるの ? 」 何度繰り返しても 得体の知れない 「何か」から 逃れられる事が 出来ないのならば 受け止めるしか無いのだ と そう決断してから 何かが「スパン」と切れ 剥がれた瞬間 やや強引に 切り替えて見たら 「さっぱり」と 軽くなって行った 私はやっと 自分の中の 切っては離せない 根本的に 苦手な箇所を 受け止める事が できたようだ この「根本的な箇所」 というのは きっと 一生 治らないだろうけど 自身と共に 今ある環境や 人や物も 全て忘れたくない ずっとずっと 「私」であったと言う事を 覚えて置きたい こう思えるのは 「越えた」と言う 意味なのかもしれない 「何」を越えたのかは よく分からないけど その内の一部は コンプレックス なのだろうな この先 「越えなくちゃならない事」は 沢山ある筈 それでも それが どんなに辛くても 「もう駄目だ」なんて 言わないよ 「一緒に居たい」って 思えるから この「温もり」に ずっと触れていたいし そっとそっと 傍に居て 見守ってあげたい ねぇ〜〜 メゴ〜〜〜〜 ! って 思うくらい も〜愛おしい ! って言ったら 「 メゴちゃんかよ え〜 俺も混ぜてっ にゃんこを見守るのは俺だけどね 」 って 10cm先にある カレの顔が笑った 深夜遅くから カレの部屋で 愛し合った 眠いな と思って 携帯見たら もう50分間も カレの舌で愛撫されてた どうやら寝ちゃってたみたい 「 大好きだよ 」って 言葉も同時に 交わっていたのに 「 愛してるよ あいしてる 」 になったのは 何時からだろう 「スウェーディッシュ・ラブストーリー」見ながら 最後のオチで笑って そのまま寝れなかったから モーニングへ カレとの時間は どの時間も「好き」だけど 「ガラン」とした 誰も居ない店内で キスしたり 甘えたりしながら トースト頬張るから 「 カスがついてる〜 」って ナフキン取って 「フキフキ」してくれたり 時には舐めてくれたり この時が 凄く「大好き」 「 お休み取れるから 久々に どこかお出掛けしよっか♪ 」 って「指きり」 そだね もう 一昨年になるけど カレが私の事で 初めて泣きながら 私の為にと 一人車を走らせ 向かった「あそこ」に 今度は二人一緒にね |
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