「人間」菅井優児
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| 2004年08月29日(日) |
イルカに乗れない29歳 |
本日は悲願の南知多ビーチランドへ。
明け方にちょっとしたバタバタがあったのですが、それはまたおいおい話します。 それで少し寝不足です。
11時半頃にごっち&ナオ菌愚が家に来る約束になっておりました。 しかし、11時頃にもう来やがったので俺とウーコは慌てて準備をしました。
そしていざ行かん、とはいっても否定の「行かない」ではなくて「行くぞ」という意味ですからね、念のため。
天気は少し曇っているどころではなく、雨が降っていました。
それがどうした。
俺は今年の元旦から9ヶ月近くこの時を待っていたんだ。 それを天気が悪いだの、台風が来てるだの関係ねえよ。 「眠いから帰りたい」「テンションが下がった」… と散々盛り上がっておいて、急に180°意見を変える不届きな女子は今日はいない。
理解のある皆さんは難色を示しながらも、俺の独断に付き合ってくれる事になりました。
いざ南知多へ。
ウーコの運転で車は247号線をひたすら進み、常滑の辺りで雨はだんだんと小ぶりになっていきました。
車中では俺の永六輔のモノマネで大いに盛り上がりました、という事にしときます。
昼食をとるためにラーメン屋に入り、満腹で店を出る頃には雨はすっかり上がって眩しい日差しもさしていました。
俺の怨念の勝利だと思いました。
そうこうしているうちに南知多ビーチランドに到着。 元旦は入り口の前に車を止めて仮眠、明け方近くの入場口でペリカンだけ見て終わったねえ…。 ちかちゃん、うめちゃん。
意気揚揚とゲートをくぐり、色々な魚が泳いでいる「海洋館」へまっ志村、もといまっしぐら。
スナメリ、江井、ようわからん魚が悠々と泳いでおりました。 カブトガニを見て一人で興奮しておりましたが女子には人気がないようです。
表に出てすぐのところに「タッチング水槽」なるものがあります。 海星、雲丹、ヤドカリなどが水槽に入っていて、実際に触れるようになっております。 子供達が我先にと水槽に手を突っ込んでいました。 その後の水槽にはちぎれた海星、干上がったナマコなどが散乱していました。 焼津さかなセンターのほうがまだ元気な姿が見れそうです。
その後は「ペンギン村」なるシュールな名前のペンギンのいる場所に行きました。 皆でこぞって写真を撮りました。
イルカショーまでまだ時間が少しあったので、「タッチングプール」に向かいました。 ここではプールに泳いでいるイルカと遊べるようです。
先日BSで「グラン・ブルー」を観た俺はジャック・マイヨールになったつもりで水面を波立ててイルカを呼んでみました。
…本当に来ました。 久しぶりにイルカの肌を触りましたが、ツルツルのピタピタでした。 ウーコも触りたがっていたようですが、少しビビっていたようでイルカの体と手が30cm以上も離れていました。
まだ時間があったので、「海獣広場」へ。 ここにはアザラシやトドやアザラシなどが暑さでグデングデンになっておりも政夫。
イルカショーへ。 今日は天気が悪かったにもかかわらず、会場は大勢の人がいました。 ショーの始めに「イルカと握手」というイベントの参加者を募ってきたので、迷わず手を天高く上げました。 結果、見事5人の権利者の中に入れず、指を咥えてショーを観る事になりました。
ショーの始まりです。 まずは2頭のアシカが色々やっております。 会場にアシカが乱入して子供達を襲うという光景が繰り広げられる事は全くなく、 「アウ、アウ」と声を上げながらお客さんにサービスしております。
15分ほどのアシカショーは終わり、いよいよイルカショーです。 5頭のイルカがジャンプしたり、ジャンプしたり、大喜利をしたりで大変な盛り上がりをみせていました。
そして握手会へ。 5人の栄誉ある参加者がステージに向かい、イルカと握手。 そして最年少のガキ、もといお子様に司会のおば…お姉さんがインタブー。
「かわいかった…」
は?
それだけ???
いくら子供だからってそれはねえだろう。 沢山の希望者の中から選ばれたんだったらもう少し嬉しそうな顔しろよ! 俺だったら家に帰れないの覚悟で、
「チョー気持ちいい!」
北島先生ばりに叫ぶ→プールに飛び込んでイルカに救助→出入り禁止
という決死のシナリオを考えていたのに、何なんだお前等のその体たらくは!!!
怒りのアフガンでステージを見守る29歳。 その後、ショーはコンスタントンにジャンプ、ジョンプ、ジェンプと続いて終了。
悶々としたまま再びタッチングプールへ。 イルカは休憩中のようでなかなか近くに来てくれん。
タッチをあきらめて、「極地どうぶつ館」に行く。 ここにはセイウチがいるようだ。オスの立派なものを拝見つかまつる。へへえ。
喉が渇いたのでレストランへ。 何年かぶりにフローズンコカコーラを飲む。にすい。
遊園地に行き、アトラクション「海底探検」に入る。 …3分くらいして終了。 ある意味凄いアトラクションかも…。殆ど真っ暗で何も見えんかった。
遊園地から表に出て海岸へ。 砂に書いた「LOVE」という文字は「LOV」の所で波にかき消された。 夏の終わりのカメリアダイアモンド。 石切などして遊ぶ。 ゴミが散乱してましたな。
5時半過ぎに水族館のほうに戻り、最後のタッチングを試みる。 ウーコはまだ触れていないようだ。 愛する嫁の為にも何とかイルカを近くに呼びたい、という想いが俺を突き動かした。
ボールを使って遊んでいるイルカを見て、ボールがこっちに来ればイルカもやってくるだろうと閃いた。
そう思って暫く様子を見ているとやはりイルカはボールのほうに向かって泳いでいる。
これはいける、と思ったが隣の子供も同じ事を考えていたようで、ボールの飛ぶ方向を行ったり来たりしている。 ボールがこっちに来ても無理矢理にその子供に奪われてしまう。 それを強奪するのは非常に簡単なのだが、それでは大人気ないし、何よりも人の目が気になる。 砂を噛むような思いで子供の横行を見ている事しか出来なかった。
このままでは触らせる事ができん、と思った俺はボールを持った子供に近寄り一言、
「それじゃ駄目だよ。こうやってやるんだよ」
と優しく言ってさりげなくボールをぶん取りイルカの顔に近づけた。 今だウーコ、タッチするんだ!
イルカの光沢のある肌にウーコの白い手が触れる。 はい、ここで「ロッキー」の音楽お願いします、というくらい感動的な場面。
ウーコも初めて触るイルカの肌に感激したようで良かった良かった。 子供には悪い事をしたような気もせんでもないが、まあ俺も子供なんでね。君はもう十分楽しんだでしょ。
非常に満足した気持ちでビーチランドを後にする。
その後、名古屋に戻り夕食を食べる事に。 「寿司」でした…。なんとまあ。
そして家に帰り、ごっち達とはここでさよなら。 少し仮眠して、日記を書いております。
今日は非常に中味の濃い一日でした。 よって日記も長いです。 あー、疲れた。
室伏が金メダルに繰り上げみたいね、何だかね。
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