「人間」菅井優児
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車の運転中、フロントガラスの右側に何やら緑色の物体が蠢いている。
ショウリョウバッタである。
何を考えているのかそいつは自宅から仕事場まで振り落とされる事無く付いて来た。
帰りは送れんぞ。
仕事場には仕事場で、カナブンが床を這っていた。
摘み上げるとそいつは足を引っ込めて死んだ振りをした。
ポイッと放ると慌てて足を出して逃げていった。
何なのだお前等は。
この虫けら野郎!と毒づいてみたが、その通りなので一人で納得した。
虫の知らせも特になし。
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