「人間」菅井優児
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よって父も家にいる。
その父が近所のスーパーでお茶を買って来た。 母に安いので買って来いと命令を下されたらしい。
そのついでにウーコの為にゼリーを買って来たようだ。 気のつく義父を演じてみせたようだ。
しかし、そのゼリーはプラスチックの容器に入ったものではなく、寒天に大量の砂糖がまぶしてあるものだった。 よくおばあちゃん達が鞄にいれているような一口サイズのゼリーである。
誰も食べないので、父は一つ口にしてみたがあまりの甘さに吐き出す。
しかもお茶も母の指定した「おーいお茶」ではなく、どこのブランドかも分からんお茶だった。
このように父は買い物もできない。しかし、憎めない人でもある。
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