| オリーブガーリーシネマナイト(「tokyo.sora」「ひなぎく」「月曜日のユカ」 |
予告のエイガメモ、そろそろ書かないと。 先週の金曜日(13日)、雑誌オリーブのイベントに行ってまいりました。 女子限定のオールナイト映画イベントです。
ラインナップは、 1、宮崎あおいさんと石川寛監督のトークショウ。 2、「tokyo.sora」上映 3、「ひなぎく」上映 4、「月曜日のユカ」上映
午後11時に友達と渋谷で待ち合わせて、 夕飯を買い込んでシネセゾンに向かいました。 6階のフロアについた途端、女子の熱気ムンムンでした。 ていうか女の子がこんなに集まるとうるさいもんだねえ。 で、チラシや緑水を受け取りつつ入場。
まずは宮崎あおいさんと「tokyo.sora」の石川寛監督のトークショウ。 オリーブ編集部の方が進めていました。 宮崎さんは、自分の思っている事をとても上手に伝えていました。 やっぱり女優さんですね、表現力と感性が豊かです。 彼女の言っていた事を私が同じ年齢のときに言えたかというといえないし。 石井監督は静かで、優しい感じの人でした。 オリーブの編集の方も忙しく動いていたけど、やわらかい感じがして、好感度大でした。
そして映画の感想です。 *「tokyo.sora」 2002 日本 ストーリー 東京の空の下にすむ、6人の女の子の話。 美大生、売れないモデル、留学生、カフェの店員、小説家を目指すランパブ嬢、 美容師になりたいランパブ嬢。 詳細は公式HPを(←リンク)
感想 かなり良かったです。今までの日本映画にはなかった味わい。 何度でも見たい。 女の子の視点で描く普通の日々をここまで撮れるとは。 青春ものといっては言いすぎだけど、そう言う感じがしました。 日常は物語のようにいくわけもなくて、行動だって理由もなくしている部分が多い、その微妙なところが映画の中にある。 6人は大きくとも小さくともそれぞれ悩みがあって、 見ていれば誰かに共感する部分があると思う。 ちなみに私は小説家になりたいランパブ嬢さんにちょっと共感した。
監督は脚本というものを特につくらないで、話の流れを少しづつ出演者に説明していったそうです。 「これからどうなるのだろう」という気持を彼女たちにリアルに感じてもらって表現してもらいたかったそうです。 確かに、自然なんですよね。言葉が。
そして映像が透明でどこをとっても絵になるのです。 好きなシーンは、青いお湯につかる女の子のシーンだな。 そして板谷由夏さん、最高です。好きなタイプの女優さんでした。 今後に期待。
*「ひなぎく」1966 チェコ ストーリー ハチャメチャを繰り返す女の子二人組のお話。 参照ページ(←リンク) 実験映画です。
感想 一言言うとおもしろいです。 なにって、映像・音が。 色があったりなかったり、動くたびに変な音がしたり、とにかく映像面ではあきることはありません。人形のような2人の女の子の動きがそれをまた助長しています。普通しないでしょって事をあっさりとやってのける彼女たちの姿はもう見ていて爽快です。 食事の場面とかきたねえーってところはありますが(笑)、ハチャメチャ振りはこの辺でかなりつたわってきます。 実験映画ということなので、ストーリーはないに等しいてすが、決して単なるおバカ映画ではないです。 「なぜ<愛する>と言う代わりに<卵>と言えないの?」。という台詞が印象的。 はちゃめちゃのなかにも表現することの自由や可能性の広さや、一つの視点だけにとらわれることの悲劇性を示していたように思います。 映画の最後の言葉もそれを意味しているのでしょうか。 好き嫌いは分かれる映画だと思います、一緒に行った友人は寝ていました(笑)。
ここまで読んでくれてありがとう。
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2002年09月21日(土)
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