どうもわからない

かなり情緒不安定。
バイトの帰り道に泣きながら帰ってきた。
もうバイトしている途中で泣きたくてしょうがなかった。
でも客が来るしもう一人の男は裏に行って出てこないし、もう声を震わせながら22時を迎えたのだった。
店から出た瞬間泣き出してしまい、走った。走った。
どうしてだかわからないけど、突然どうでもよくなってしまった。

こういう日が先月にもあった。
どうでもよくて、もうずっと目が覚めなければいいと思った。
でも次の日にはその「ずっと」が私には訪れない事を知った。
私にではなく、友達にやってきてしまったのだ。

私は耳を疑い、信じられなかった。
1日経ち、黒い服の懐かしい友達たちが集まって泣いていた。
知らない人が彼女の名前を呼び、「短い生涯」と言った。
私は泣けなかった。
白い箱の中には別のものが入っていると信じていた。
夢の中だと信じた。
そのくらい月が綺麗だったから。

2日目は、人は少なく、気持悪いくらい晴れ上がった。
熱は私達を白昼夢に誘い込み、泣きたいのか逃げ出したいのかわからなくなってしまった。
そして彼女に会った。
綺麗だった。大人に見えた。
置いていかれてしまった、とおぼろげに感じた。
彼女の顔を見て、ありありと世界がクリアになり、私は手にした花で彼女を飾ることに抵抗を感じた。急に空気が重くなった。立てなくなった。
嘘だ。かわいい人なんだよ。とても好きなんだ。
頭の中で繰り返される言葉でさえ軽く、薄っぺらい。

おとといの私の気持が死神をつれてきてしまったのか。
おそろしかった。
白い骨を挟んでも、機械のようにしか動くことが出来なかった。

彼女はどうしていなくなったんだろう。
誰にも持ちえないやさしい空気に覆われている彼女。
どうしても分からない。
きっとまた飲み会を開いたら来てくれるんじゃないだろうか。
どうして笑顔しか思い出せない?そんなはずはないだろ。

彼女の分もがんばらなくちゃね。
といわれたが、私はどうしてしまったんだろう。
かんばらねば。
彼女の分も頑張る。
目標を持て、早く決めろ。決めろ。そう思っているのに。
死は何よりも甘い誘惑のように思え、何もかもがどうでもいい。
どうして生きるのか分からない。
私みたいな価値のない人間が。
目標があるように錯覚していて、結局何も成し遂げていない。
何のために生きるのか。
どうして価値のある彼女がいなくなってしまうのか。
笑顔のかわいい彼女がいないのか。
沢山のものを持っている彼女がうらやましい。
彼女のせいにしている自分を見つけ、また嫌になる。

今年は喪失してばかりな気がする。
とことんなくした後、何が手に入るんだろう。
だれか早くその後に連れて行ってくれよ。
2002年10月04日(金)

日々ノオト / kica

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