静かなる零への回帰録...翔人

 

 

今の為に過去があるなら。 - 2003年06月14日(土)

私は自分の歩いてきた過去の時間を愛することが出来るかも知れない。



仕事先の主任さんから、突然電話がかかってきました。
先日、今の状態をお話させて頂いたのですが、物凄く気にかけて下さってて。
本当はね、言うかどうか迷ってたんですよ。
「鬱病みたいなんです、薬の副作用で健忘症っぽくなってたりするんです」なんて。
そんなこと、出来れば言いたくなかったし、そうして自分のミスを誤魔化してしまうんじゃないかって、甘えてしまうんじゃないかって気持ちもあって。
でも、話してみたら。「話してくれて良かった」って言ってもらえて。

電話もホントに急でビックリしました。
仕事のことだと思って出たけど、何か違うみたいだったし。
気になって連絡をくれたらしくて。


「好きやない人にご飯一緒に食べに行こうなんて言わへんし、電話もせぇへんて」
「今、翔ちゃんを心配してくれてる人っていうのはな、今まで翔ちゃんが築いてきた人間関係の結果なんよ。だから今、頼れるときには頼っていいんやから。翔ちゃんが元気になったとき、その心配してくれてた人を支えてあげたらえぇんやから」


泣いてしまいました。不覚にも。凄く気持ちが分かったから。
あぁ、頑張らなきゃなぁ…って。私、一人じゃないんだなぁ…って。


寂しかった。ずっと。認めたくなかったけど。
休みの日、暇を持て余しても、周りには誰もいなくて。
連絡をとれる友人すらいなくて。
寂しかった。辛くて。一人ぼっち。
誰か傍にいて欲しかったけど。その誰かもいなかったから、どうしようもなくて。
そんな弱い自分は嫌で、認めたくなかったけど。
本当に、本当に、寂しくて死にそうだった。


今、人間関係の清算をしていて。
今も好きだと思っている人には、「好きだよ」ってただ一言だけ伝えようと、手紙を書いて出してたりするんですね。ずっと連絡をとってなかった人たちに。
そのままの形を、そのままの気持ちを書いて送っています。
眠れない人間の夜は、長いですから。


今、私を支えてくれている人達が、過去の自分が歩いてきた道の中で出会い、
親交を深め、信頼出来るようになったのは。
今、こうして自分でもどうしようもない窮地に陥ってしまったとき、そっと支えてくれる人達との人間関係を構築する為なのだとしたら。
本当に、自分の過去でさえ、あの嫌な過去でさえ、愛せるような気がする。


今私を心配してくれているみんな、ありがとう。
私はみんながいるから死にません。
みんながいるから、まだ平静を保っていられます。
時々不安に駆られる時もあるけど、どうかその時は助けてやって下さい。
きっと元気になって、心から笑うから。一緒に笑うから。
みんなが辛い時に、傍にいたいと思ってるから。
ありがとう。本当に。頑張って早く元気になるから。
どうか見捨てないで、傍にいて下さい。


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