静かなる零への回帰録...翔人

 

 

自殺未遂 - 2003年11月23日(日)

気がついたら私の掌には、余るほどの白い錠剤が乗っていた。
気がついたら、それを空っぽの胃の中に流し込んで。
私は、昏々と眠り続けることを選んだ。
それが20日のこと……だったと思う。

15時間眠り続けた。
このまま死ねたらいいと思ってした行為だったから。
眠ったまま死ねるなんて、最高に幸せだと思わない?


次の日も眠った。
でも頭が痛くて、意識が白濁して、苦しくてしょうがなかった。
20時、救急病院に運ばれ、点滴を受けた。
睡眠薬の血中濃度を下げるもの。
今回飲んだのは睡眠薬の中で一番軽い「グッドミン」。
もしロヒプノールを飲んでいたら、間違いなく死んでたと思う。
それで良かった。本当は。


昏睡から醒めた昼のこと。
姉が仕事を早退して帰ってきた。
泣きながら、「あんたが心配だったから」と言われた。
「遺されたほうは、もっと辛いんだ」と言われた。
私は未だ意識が朦朧としていて、今現在では姉が話したことを
ほとんど覚えてはいない。


私という存在が、少し濃くなった気がした。
それを気づかせてくれた自殺未遂だった。


ごめんね…。


-




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home