私の彼女。
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2002年10月27日(日) 私の選択。

今日はどうしても書いておかなければならない事がある。
私は今日、重大な決断をした。

私は子供は産まない。
直と生きる。。。

言葉で言ってしまえば、これだけ。
でも、私はこの決断をするまで、ずいぶんかかった。
そりゃあそうだよね。
簡単な決断じゃないもの・・・。

直と出会って、好きではない人の子供を産むなんて、
間違ってるって思った。

自分でも不思議なんだけれど、
「直との出会い」ただこれだけが、
私の考えを大きく変えた。
私を大きく変えた。

直に何か言われた訳ではない。

ただ、直がすごく好きだった。
それだけの事だった。

私は直の子供以外産みたくない。
そう思うのは私の中でほんとうに自然な事だった。
なんの無理もなかった。

「ファッキン・ブルー・フィルム」
という本がある。
バイセクシャルのなおちゃんという人の日記。
なおちゃんの彼女は、
なおちゃんの子供が欲しいって、海外に子供を作りに行っちゃうの。
なおちゃんに似てる(顔とかではないと思うけど・・・)アメリカ人の人と子供を作る為にHをして妊娠。。。
なおちゃんの彼女は、なおちゃんをこんなに愛した事を形に残しておきたかったんだって。
子供という形で。
そしてなおちゃんはそれを知って、受け入れた。
子供に嫉妬してしまう気持ちを抱きながらも、
自分の子供を愛しいと思った。

正直、これを読んだ時、
こういう形もあるのかもしれない・・・って思った。
すごく世界が広がった気がした。

あの日日記に書いた
「私はいずれ子供を産むだろう。」
という言葉は、
直の日記に書いてあった、「消せない・・・」を読んで、
私達は別々の道を歩くのかもしれない、そんな不安の中で書いてしまった言葉だった。
怖かったから。
消せない・・・と書かれて、ああ書いて強がるしかなかった。
一人取り残されたくなかった。

それに、なおちゃん達みたいな選択もあるし・・・って。
そんな気持ちもあった。
直といて、直の子供を産む。
そういう、いろんな出産の形があるだろうから・・・って。

なんか、自分の書いた日記の一言をこんなに言い訳がましく訂正するのも、信じてもらえるかわからないけど。。。
でも、決して、直とのいつか来る別れなどを想って書いた言葉ではなかった。

直は、その日記を読んで、私に、
ずっと一緒にいるとは決めない。
後悔して欲しくないからって。言った。

私は直に、ファッキンのなおちゃん達のような選択は?って話をしてみた。
でも、直はそれは私にはできない。
そうはっきり言った。

私は、その時決めた。
子供は産まない。

それはほんとうに無理にとかじゃなく、
あきらめとか妥協とかじゃなく、
うーん、うまく説明できないけど、
自然に、すごく強い気持ちでの決断だったの。
迷いはなかった。
口にうまくだせなかったけど、
ほんとに、少しの迷いもなかったの。

どう伝えていいのかわからなくて、
あの時、私は、黙ってしまったの。

でも、私の中にあの時、確かにものすごく強い気持ちがわきあがってきて、
私は、すごく前向きだった。
直との将来をはっきり思い描いていた。
直との将来に、後悔はなかった。
幸せだった。

直、私はもう覚悟ができています。
あなたと生きる覚悟が。

私は直とずっと生きていきたい。

でも、直はまだまだその決断ができる時じゃないって事はわかってる。
私がたくさんのものを乗り越えてきて、ここにたどりついたように、
直にもこれからたくさん乗り越えなくては決断できない、私との将来がある。
正直、直がそこまでたどりつけるのか私にはわからない。
きっと直自身もわからなくて、ものすごく不安なんだと思う。

当然、直は決断できず、私を置いて違う道を歩んでく、、、そういう可能性もあるわけで、
私はいつも覚悟をしていなければならない。
これって、すごく怖い。

ただ、私を捨てる事の重さから、私と生きる事を決断する。。。そんな事は絶対させたくない。

直にはいつか、自然に私と同じ決断をして欲しいと、
私の決断が、直の勇気になればと、
ただただ願う。

少しづつでいいのかもしれないね。
1つ1つ小さな決断の積み重ねが、私達の将来になっていくのだと思う。

引っ越して、犬飼って。
旅行行ったり、新しい家具を増やしていったり、
友達をたくさん作って、趣味も増やして、
30歳をむかえて。
40歳をむかえて。
60歳になって。
しわしわかさかさのおばあちゃんになって。
そして、私達の人生って最高だったね、そう言って一緒にぼけていくの。

私は直が大好きです。
直と一緒に生きていきたい。
今、とても穏やかで、強い気持ちです。

直、私と一緒に生きてみませんか?
一緒に私達の幸せを作ってみませんか?

直、ほんとうにほんとうに、愛しています。
いつもこの気持ちが、直を少しだけでもあたたかくしますように。。。


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