藤峰的戯言

2003年02月08日(土) 週末の過ごし方〜ロロノア・ゾロ〜

その日は随分腫れぼったい目元を擦りながら起床した。

暖房をつけっぱなしで寝てしまった部屋はカラカラに乾燥していて。

冷蔵庫から炭酸飲料を取り出し一気に喉に流しこむと、むせるような甘さに軽い頭痛がした。


とりあえずコーヒーでも、とヤカンを火にかけ小さな出窓から空を見上げると、土曜の昼には似合いすぎる、灰色な空。
どんよりとしたその色は、どこまでも続いている様だ。

無償にアイツに会いたくなる。
金色の頭をこの指で撫で上げたら、またいつものように笑ってくれるだろうか。
それとも、決してみせない涙を、俺の前でも見せてくれるだろうか。
完璧な防御をした黒スーツ。それを脱がす瞬間が。

俺は酷く気に入っていた。


このコーヒーを飲んだら、アイツに会いに行こう。
そして美味い夕飯でも作ってもらい、舌触りのいい酒でも飲んで。
背中から抱きしめながら、のんびり映画でも見るのもいい。

こうやって過ぎてゆく週末が。
俺達が確かに確認できる日々なのだろう。


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藤峰蒼 [HOMEPAGE]

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