森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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2002年03月19日(火) 喫茶「森岡」

もしもすごーく長生きしておばあちゃんになってお金もあったなら、昔からの夢があるんです。
母と姉と3人で、喫茶店を開くコト。
その名も、喫茶「森岡」。そのまんまやん。

コーヒーが大好きな私。飲まない日はありません。だから願掛けをする時は、コーヒーを断つ。そういえば、大学受験の前にやってたなぁ。
体に悪いかしら、と思い、今は我慢して1日6杯位かな。放っておくとずぅっと飲んでます。

喫茶店があると、吸い寄せられるように入ってしまいます。最近は色んなカフェが増えて値段も下がったので、仕事の合間なんかに、ほんとに良く利用します。

おいしいコーヒー。新聞。日曜日の朝。あー素敵。
私の父は、日曜日になると必ず、姉と私を近所のスーパーに連れて行ってくれたんです。その間に母はしばし育児をお休み。姉と私は、父からちょっとだけお小遣いをもらって、消しゴムとか筆箱とか、ウキウキのお買い物。父はその間、決まって喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞を読み、姉と私を待っていました。

日曜日の朝は、父が母より先に起きて、黙ってコーヒーを入れて、母が起きるタイミングに枕元へ持っていってあげていました。小さい頃は、コーヒーなんて飲んじゃいけなかったんですが、特別にほんの少しだけ飲ませてもらったそのコーヒーのおいしかったこと!
母が洗濯をしている時なんかも(当時は全自動じゃなかったし、外だったので結構大変だった)、父は終わる頃を見計らって「コーヒー飲むか?」とさりげなく声をかけていたっけ。

インスタントだったけど、父が母に入れるコーヒーは、最高においしかった。本当に母のことを思っていたんですね。
私もいつか、おいしいコーヒーを入れられるようになりたいな、と子供心に思っていました。

父が亡くなったのはそれからすぐのこと。
コーヒーは、父のあったかい気持ちの象徴のように思えました。

なんか、懐かしくなっちゃった。コーヒー入れよ。。。


これからまだまだ色んな経験をして、仕事して恋愛して結婚して子供を育てて、私が大きくなって素敵なおばあちゃんになれて、もうそろそろいいかなって思えたら、おいしいコーヒーを出す小さな喫茶店をやりたいな。母と姉とお客さんと、ゆっくりお話しながら。気まぐれにビブラフォンを弾いたりして。
そのころは、「森岡」姓を名乗っているのは母だけかも知れない。(私が無事に結婚出来たらの話ですが。。。)でも、あのあったかいコーヒーは、父と家族が教えてくれたもの。森岡家オリジナルです。だから名前は、喫茶「森岡」。ちょっと(かなり)ダサいけど。

ん?まてよ、私がおばあちゃんになったら、ってことは、その時母は、、、
、、、せ、仙人!?

お母さん、体に気を付けて、長生きしてね。


maki morioka |HomePage

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