森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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今日は、NHK BS番組であらせられる「美しき日本 百の風景」のレコーディングでございました。 なんと森岡万貴、メディアに於ける「作曲家デビュー!」でございますよ。
(おい。
おいおい。
おいおいおい、、、
紛れもない‘なんちゃって作曲家’のアチキが、そんなことしていいのかぃ!?いいの!?ホントニ!?)、と思いつつも、
「・・・分かりました。」
と引き受けてしまったのが、数日前。
依頼主さま「作曲と、演奏もお願いね♪」
・・・はい。
山梨県甲府盆地の「桃源郷の春」の映像に付ける音楽でございます。
テーマは、ズバリ
「桃」。
・・・と聞いて、真っ先に「お尻」を連想した私は、病気でしょうか?
プロデューサーさんのご希望は、 「夢幻〜命の不思議と花の予感に包まれたつぼみの可憐なたたずまい。」
う〜ん、ピンクのちっちゃなお尻がいっぱいかぁ、、、って違うって! 頭の中からお尻を抹消しなくっちゃ。
「かわいく、不思議な印象のある音でね。」
不思議なお尻、、、じゃなかった、不思議な印象のある音ねぇ。。。
「木の温もりのある音がいいけど、‘マリンバ’だとピッチが正確すぎて、つまらないかなぁ。」
むむぅ。。
そこで、「バラフォン」と「ログドラム」に白羽の矢が立ちました。 バラフォンは、マリンバの原型になったアフリカの素朴な鍵盤打楽器。 ログドラムのルーツもアフリカだと思う。木の箱にスリットを入れて、モクモクした高低の音が出るようにした楽器です。(ミュージカル「太平洋序曲」でも使ってました。)
どちらも、マリンバやビブラフォンみたいに12音階で鍵盤が並んでいるわけではなくて、何とも表現し辛い曖昧模糊とした音列で、そもそも決まったKeyなんて無くて、楽器1つ1つ持ってる音が違うという、原始的でハンドメイドな楽器なんですよ。
・・・それに曲を書くのかぁ。。こりゃまた大変そうだわぃ。。 そう言えば以前、カリンバ(アフリカの親指ピアノ)の弾き語りの曲を書いたことはあったけど(「向日葵」)、今回時間が無いしなぁ、、しかもメディアのお仕事だよ〜〜(汗)
しばらく話し合って、【ログドラムでベースを支えて、バラフォンで旋律(風味のもの)を弾く】、という構想になりました。
あちきの心の声→(・・・・不安だ。)
まてよ、、どちらも勿論
持 っ て な い ・ ・ ・。(そりゃそうだ。) ↓ 借りなきゃ。 ↓ レコーディング当日しか触れない。 ↓ 練習できないじゃん!? ↓ あ、その前に何の音が使えるのかが分からないと曲が書けないし! ↓ 急いで楽器屋さんをリサーチ ↓ 特殊な楽器なので扱っている所が少ない ↓ レコーディング前日に1件だけ発見! ↓ ↓←閉店前に滑り込む ↓ 採音。←下見。 ↓ 音を覚えて帰って、前日深夜に作曲!(でも実際に楽器がないから、あくまで予想プランしか立てられない。)
はい。(なんとか出来た。)(今朝。)
で、エキゾチックでかなり怪しげな楽器達(だって、巨大なひょうたんがいっぱいぶら下がってたり、ノイズ音を出すためにワザと蜘蛛の巣が張ってあったりするんですよ〜〜、楽器にですよ〜〜〜)をハチ(我が愛車)に積んで、青梅街道をひた走る森岡万貴。 助手席に突き出しているバラフォンのひょうたんが、あたしの顔の横でブラブラしているのが、妙に気になる。
怪しい。怪しすぎるゼ、この楽器。。。(汗)
スーツ姿のサラリーマンやOLさんが横断歩道を渡って行く。 手にはアタッシュケースやお洒落な鞄。
一方アタシの車には、ひょうたんがブ〜ラブ〜ラしている変な物体がギュウギュウ詰めで入っている。
も、、持ち物が違いすぎるのではないか!?
新宿のガード下で信号待ちしながら、
「あたしって、つくづく特殊な職業だなぁ。」
と思ふのでした。
スタジオに変なモノ達、搬入完了。 ちょっと弾いてみると、、、さすが素敵な音!!サウンドの勝利!一気に気分はアフリカン!!(あれ?甲府盆地じゃなかったけ!?)
サウンドがかなり印象的なので、適当に弾いているだけでも何だかソレっぽい。 しかし1曲中ずっとインプロしているわけにはいかんので、やっぱりメロディーと展開が必要だろうなぁ。。
レコーディング開始までのわずかな時間を利用して、扉の外でコソ練(コソコソ練習)。 もちろんピアノみたいに低→高って並んでいなくて、バラバラに並んで(?)いるので、1音1音モグラ叩き状態。 ↓(3分) なんとかメローディーが弾けるようになる。 ↓(2分) コードも弾けるようになる。
わ、始まっちゃった!
レコーディング開始。 ↓ 弾けるようになったばかりのコードを録る。 ↓ 弾けるようになったばかりのメロディーを重ねる。 ↓ その上にバラフォンでアドリブしてみる。 ↓ 「ありえない!」音が、たまにヒットしている。(涙) ↓ コード上「ありえない!」音がする鍵盤にはシールを貼る。 ↓ シールの鍵盤は打たないでアドリブしてみる。 ↓ おっ、いいじゃん♪(←プロデューサーさん、嬉しそう。) ↓ 本テイク:かわいらしいお尻、、じゃなかった、桃をイメージしながら、再度アドリブしてみる。 ↓ OKが出る。 ↓ ↓チェック中 ↓ 出来あがり。
(番外編) ↓ 大急ぎで片付ける ↓ またしてもひょうたんをブ〜ラブ〜ラさせながら青梅街道をひた走り、閉店直前の楽器屋に滑り込みセーフ。 ↓ おわり
こんな風に、やっつけで創ったとはとても思えない、大変良き音が採れました。 完全なるアコースティック作品。 メロディーは、「ドリア旋法」で書いたので、ちょっとエキゾチックな感じ。 ↑ (あの、食べ物じゃないですからね。)
私は密かにこの曲を、「子守歌」のつもりで書いてました。 そのうちアレンジしてライブで演る、、、のは良いんですよね?(誰に聞いてるんだろう?)
(さらに番外編) ↓ 怪しげな物体を降ろして軽くなったハチ、今度は環七をひた走り、某エンジニア友紀ちゃんが待つスタジオへ。 ↓ 明日になる ↓ MIX作業は朝まで続く
嗚呼、果てしなきミュージシャン街道。。。
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