森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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帰京の日。 いつも、母が見送りに来てくれるんです。
大概、京都駅まで着いてきてくれて、駅ビルのカレー屋さんでカレーを食べるのが、なんとなく習慣になってる。 私が東京に住むようになってから、もう何度、繰り返したことだろう。 別に、すごく本格的なインドカレーなわけでもなく、店内がすごくお洒落なわけでもなく、いたって庶民的なフツーのカレーショップなんだけど、、、
な〜〜んとなく落ち着くから。。。 京都駅に行くと、決まってそこに入るようになった。
ドイツビール1本を2人でシェアして、カレーを食べて、食後にコーヒー飲みながら、今度実家に帰るまでの間に起こるだろう出来事について話す。 私は仕事やら夢やらの話をしていると、だんだん熱くなってくるんだけど、
母の言いぶんは終始一貫して、
「体に気ぃ付けや。」 「しっかり食べや。」 「たまには休みも取らなあかんで。」
はいはい、、と生返事していると、おこられる。
このままいつまでも喋っていたいけど、新幹線の時間が迫ってきて、ホームへ移動。 母は入場券を買って、出発ギリギリまで見送ってくれる。 冬、雪が振ってた時もあった。「寒いからもういいよ」って言っても、ホームでずっと手を振ってる。
そんな母が、おととい誕生日だった。 私を産んだのは、かなり高齢になってからだったので、もう結構な年です。 旅行が好きなので、『ウォーキングシューズ』をプレゼントしようかと思ったんですが、母が用事で外出していたのでサイズが分からなくって買えなかった。
そればらば、、、 と、今日、
帰る前の少しの時間に、ピアノで短い曲を創って、プレゼントしました。 歌詞は間に合わなかったので、後日改めて。 狭い我が家の居間で、出来たてほやほやの曲を、ちょっと間違えながら私がピアノで弾いている間、母は正座して、お茶を飲みながら耳を傾けていました。
「綺麗な曲やなぁ。」
お母さんに曲をプレゼントするのは2度目です。
遠く奈良で1人暮らしをしている母の事を思うと、心配で切なくて、たまらなくなります。 でも、、 久しぶりに実家に帰ったら、うんと親孝行しよう!って思っていても、ついつい喧嘩しちゃたりなかなか素直になれなかったり。
母は母で、東京で、(母にとっては)得体の知れない「音楽家」なんてものを生業にしている私のことが、心配で心配で、たまらないらしい。
東京行きのホーム。 またそれぞれ1人暮らしの日々。 手を振る母。 動く列車。 声は聞こえないけど、口の動きで何を言ってるか分かる。 「体に気ぃ付、、、」 小さくなる姿。
これから何度、こうして母に見送ってもらえるか分からないけど、後悔のないように心配かけないように、離れていてもいつもちゃんと向き合っていようと、思うんです。
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