青春の思ひで。

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2001年11月15日(木) ある女子大生の死。

今朝のニュースで知りました。

21歳の女の子が殺されたそうです。

「被害者をよく知る近所の方の話」とワイドショーでおばさんが話していた言葉を何気なく聞いていたら、、、


……地元の言葉だったんです。

あたしの愛して、憎んでやまない故郷の言葉です。

瞬間。
頭が真っ白になりました。


地名を見て、女の子が埋められていたという現場を見て、手にとるようにわかるんです。

ああ。

友達は、あの横の道を毎日自転車で走って高校に通ってました。

友達の家に遊びに行くのに何度あの横を通っただろう。
小中学校の遠足で、何度あの場所に行っただろう。


被害者は友達と同じ大学です。
その大学にも何度も行きました。
(と、言うか受験しました、あたしも)

あたしが、今まで生きてきて、歩いてきて、友達と話をしたり、受験に苦しんだり、笑ったり笑ったり笑ったり…………。

その同じ時間軸上のどこかにいた彼女はもういない。

ああいう形で理不尽に生を奪われて。


弟の、友達のお姉さんの友達、だったそうです。



あたしは、東京の空の下にいます。
JRで30分も行けば不夜城都市東京都心です。
ネオンがけばけばしく光る街。
人は蟻のように沸いていて。
あの街で今も凶悪な犯罪は起きています。
アンダーグラウンド。


でも、あたしは生きています。
生きています。
生きています。


あの田舎にいようとこの大都会にいようと。
死ぬときは死んでしまうんです。


だから、ここにいさせてください。

ここで生きて死ぬことを選びました。

ここで死なせてください。

あたしの死ぬ場所は土の上じゃなく、自然豊かなあの場所でなく、冷たいコンクリートの上なんです。


あたしは生きています。
ここで、生きています。


天上旋律 |前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL

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