青春の思ひで。
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2005年10月16日(日) |
夢の中のキズを開いて |
最近あの男の夢ばかり見る。 夢で身近なひとのことを滅多に見たりしないあたしが。
今朝も見た。 隣で後輩が寝ているというのに。 覚醒して、隣で寝ているひとの手を手繰り寄せて握り締めて荒い呼吸を何度も繰り返した。
ここで、後輩の目が覚めて「どうしたの?」とか問いかけてくれて抱きしめてくれたら完璧なのに、とか一瞬妄想した。 ……どれだけ少女マンガ脳なんですか、あたし。
実は夢の内容はよく覚えていない。 とにかくあの男が出てきた、ってことだけ。
今朝見た夢より少し前に見た夢の方が衝撃的だった。 よく行くバーにあの男がいる、というメーリングリストが流れてきた。 つまり、飲みに来いと誘っているメーリングだ(あたし以外のメンバーをさ)。 何人か親しい連中が行くのはわかっていたけれど、あたしは行かなかった。 それを相棒相手に「もうあいつのことなんか気にしてないよ。メィルが来ても、大好きなお店だったけど行かなかったよ。もう無視できるよ」と自慢気に語っているのだ。
…………失笑。 こんな夢を見てしまうこと自体、気になってないわけがない、存在を無視できないいい証拠だ。
あの夏の日からもう2ヶ月会っていない。 何故、今もこんなに気になるのか。 一体、何に執着しているんだろう、あたし。
結局、あの男と対面するかもしれない仕事の話は流れた。 それはそれで、いろいろな意味で落ち込んだりもしている。
1週間で6万円報酬の臨時バイトをなんとか終了させた。 後は明日の夕方までに250個の数字をエクセルに打ち込めばいいだけ。 与えられた時間は1週間だったけれど、実際3日でやってしまった。 ……というか残り3日になるまでほとんど手をつけてなかったわけで。 少しだけ後輩に手伝ってもらったから、6万円のうちその仕事量分は何かプレゼントしようかな、と思う。 基本的に貯金する方向で行くけど、1つだけ買おうと思っているものがある。 ギターを買おうと思っている。
それで、後輩からギターの弾き方を教えてもらうんだ。
明日から学校だ。 つまり、今日までは夏休みだったわけで。 どれだけ贅沢な話だ、という。
去年の秋と、今年の秋の過ごし方の違いに愕然とする。 去年のこの時期は勉強しかしてなかった。 どんどん迫り来るタイムリミットに怯えて生活していたけど、去年の秋の方が全然あたしは「生きてた」と思う。
冬の学校は厳しい。 特に朝と夜の厳しさは半端じゃない。 4年間毎年受けてとうとう合格できなかった朝1限の学部の授業を取るつもり。 それで、終了が21時を過ぎる7限の授業も取るつもり。 前期もいっぱいいっぱいでいつも壊れた歯車みたいに何かを取りこぼしながら回っていたけど、後期はもしかするとそれ以上の厳しさか。
だけど、がんばらなきゃ。 自分で選んだ末の道だ、ということを何度も何度も言い聞かせている。 何を羨んでも妬んでも仕方のないことだ。 自分で選んだのだから。誰かに強制されているわけじゃないのだから。 ほんとは、勉強することが楽しいってちゃんと知ってるんだから。
不安だらけだけど。 秋と冬の自分が想像できない。 秋は毎年何かしら降りかかってくる。 今年は一体何がやってくるのかな。 「お正月まで生きているかな」と言ってしまったのは、感覚としては結構切実。でも、感覚だけ、だから、所詮。 わかってるけどね。「死ぬ死ぬ」言ってる人間は死なないこと。 きっと、普通に地元で「遊んで」ってメィル送ってるよ。 あー、でも、生きているのかな。何してるんだろ。 数ヶ月先のことが、まるで数十年先のことのように思える。
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