天才詐欺師が、マジックにおけるトリックを利用するとどうなるのか。 頭脳が飛びぬけていい人間が、犯罪を犯すとなると手がつけられない。そうなると、毒をもって毒を制す、その頭脳以上の持ち主をぶつけるしかありません。 天才詐欺師と、その天才詐欺師をやりこめる人間関係が明かされるとき、いろんな意味で哀しくなります。うーん、エンターテイメントとしては、とってもおもしろいんだけどな。『マジシャン』 2002.10.10. 松岡圭祐 小学館