酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年11月21日(月) 『ネクロポリス』 恩田陸

 ジュンイチロウはアナザー・ヒルにやって来た。ここで<ヒガン>を体験するために。<ヒガン>は、死者と出会える祝祭。死者たちは‘お客さん’と呼ばれる存在で、彼らは決して嘘をつかないと言う。ジュンイチロウには千客万来でばんばか‘お客さんたち’にめぐり合う。そして事件が起こった・・・

 うーんと、上下巻に渡る恩田陸ゴシック・ホラーワールド(と私は解釈した)は上記のような味も素っ気もない物語ではありませんので(笑)。長くって、陸ちゃんアイテムてんこもりでうまく説明できなかったので読んでくださーい。
 陸ちゃんってば、またもややっちゃいましたねぇ(大笑)。あまりにも陸ちゃんアイテムを「これでもかー」と盛り込んでいて、もったいないことこの上なしでした。大盤振る舞いは陸ちゃんの持ち味ねv トッテモ面白かったですv
 ただ設定が死んだ人に逢えると言うシロモノで、読んでるとトシに逢いにアナザー・ヒルに行きたくなっちゃって。ほろり。嘘をつかないらしいのでトシのいろんな本心を聞きたいなぁナンテしんみりしちゃいましたとさ。あい。

 人間というのはなんと不可思議な存在だろう。極めて物理的な存在でありながら、やはり自然の一部であり、容れ物である身体に比べて。精神活動は超自然に近い。現実的であろうとする精神は、常に矛盾の間で引き裂かれつつも、その奇妙なバランスの取れた小さな一点を縫うようにして未来へ向おうとする。

『ネクロポリス』 2005.10.30. 恩田陸 朝日新聞社



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