酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年12月26日(月) |
『金春屋ゴメス』 西條奈加 |
辰次郎は、病床の父から頼まれ難関300倍の江戸入国を果した。江戸で辰次郎は《金春屋ゴメス》と異名を持つ長崎奉行のもとへ行くこととなる。実は辰次郎は幼い頃に江戸で暮らしていたらしいのだが、その記憶が無い。失われた辰次郎の記憶を求め、江戸で大騒動が起こるのだが・・・!?
タイトルと装丁に惹かれ、読んでみました。これがトッテモ面白かったのです。なんと言っても日本の中に独立国として江戸が存在し、入るには300倍の難関が待ち受けていると言う・・・。なんともこの訳ありの設定がそそります。残念ながらもう少しプラスαがあるといいのにと思ったのは、なにが足りなかったのかしら。うーん。でもオススメです。こういう物語はことのほかスキスキ。
「結果の良し悪しは、それはやってみなければわからない。そこから先は神仏が決めることで、ほかの誰にもわからない。だがな、何かの行いを為す前に、ちょうどいまのように人のために心の底から真剣に考えることは、これがいちばん大事なことだ」
『金春屋ゴメス』 2005.11.20. 西條奈加 新潮社
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