極タマ語
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2001年11月09日(金) |
キャスティグの妙・キャスティングの妖 |
【陰陽師】を見に行く。 とりあえずイマイエリコをキャスティングしたやつ、出てこい!!と。
全編の印象としては程々にショボい印象が何ともね。 随分金の掛かってるB級映画だな、と。いや、好きなんですが。 予想以上に、伊藤英明氏が好演してて可愛いアンちゃんでした。 主演の野村萬斎氏は、もぅ誰も彼を止められない・・・・。
素晴らしい。 一人で浮いてるのが、より一層役作りに磨きを掛けていた、と。 立ち振る舞いも所作も美しかったのですよ。 流石ですね。 とりあえず、妖しくて怪しい。 持ち前の胡散臭さ(褒め言葉)が功を奏し抜群の存在感。 見終わった後のお連れの方のエキサイティングっぷりも見所でした。 やはり原作愛好者さんの目も参考になる。
前編、なーんとなく中途半端でヘボい印象が拭い切れませんが、 野村萬斎は良かった。これは贔屓目無しでの感想 伊藤英明とキョンキョンも好演してましたね。そんな映画。
何が良いッて、穢れを生むシーン。 横顔と唇にあてた針を映す角度ィィ! 背後から低音ヴォイスで呪文を唱えるシーンィィ! うなじから肩にかけてのラインィィ! 色っぽいねえ。漂よう色香に負け画面に集中しておりました。
其の後、晴明が博雅を呼び捨てにするシーン、また良し。 「博雅ぁ!?」と逆上しつつも、結局、穢れの鬼を取り逃す、わんこ博雅。 なーんてステキなのッ!!(某嬢風)なーんてバカなのッ!(真似)
原作愛好家のお二人に突撃調査。
●わんこ博雅とツレナイご主人様晴明サマの図(でもかなりの親バカ)
古本屋にて5頁程立ち読んだ小生の<上記図式>は、認定して頂きました。 今作は、図式の実写版ですから観覧後、連れの燃えっぷりは大変微笑ましく。
萬斎さん、なんだかんだ言っててもお芝居での演技も達者であらせられますね。【あぐり】も良いですが、【乱】も良いですね。 池畑慎之介は更に良い。あ。これは時代劇? むむ。願:『あぐり完全版・再放送』
上半身を殆ど動かさずに疾走する姿とか、式神をはべらせて昼からお酌な姿とか、呪を唱える時の指使いとか、どれも常人を逸した空気を纏っていて、見ていて爽快。姿勢が美しいと3割増しで美しく見えますな。 そういえばワイヤーで吊るされるシーンの撮影も一発OKが出て監督が絶賛してましたね、パンフレットで。 撮影初期から立ち振舞いが美しいのも仕事柄ですね。素晴らしい。
そして、物議を醸したCGですが、生半可なCG技術投入は人間の想像力を貧困にさせますね。 へっぽこ画像だったけど、大道具処理だった『帝都物語』や『孔雀王』の方が視聴者に訴える力は大きかったんじゃないかなと。勿論ワタシがあまりCGに詳しくないせいも有るかとは思いますが。 どうにもこうにも盛り上がる筈の気分を削がれてしまったので。うぬぬ。
ラストの舞。 エンディングロール全部を舞ってて欲しかったー。とか。いやいや。 舞にて儀式というか、祭りを表現しているのが日本伝統文化をカジッた身は感動致しました。美しい・・・・というだけでも見る価値有りかと。
ストーリーはねぇ・・・・あんまり ツッコんじゃイカンよね? 特に早良親王とかね。 アハハ・・・・ウフフ・・・・ とね。
どーやら、2003年の1000年祭に合わせて映画化第二弾が決定なさった様で。公式HPに「主役は勿論 野村萬斎さんです!」と有りましたが、どうぞ、そのまま相方さんも続投なさって下さい。某式神はオーディションしましょ。そぅしましょ。もしくは、日本放送協会ヴァージョンのまなみ様カモン☆
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