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2007年09月11日(火) 裏事情と屈辱

課長と鷲塚さんと3人で雑談をしてた。
課長は部下はいないと言った人。
でも組織的には課長と鷲塚さんの2人と派遣の私1人で
ひとつのチーム形態になっている。

この職場の社員さんは皆、大きい母体からの出向という形で働いてる。
10月から鷲塚さんの出向が終わり、こちらは兼任になる。
その穴埋めは私になると。

今も手が回らずストップしてる試験があるのに
鷲塚さんの分まで被ることになったら・・・もうTHE ENDだ。

前から課長は、私に弟子を雇うと言っていたので
どうなったか聞いてみた。

そしたら、社員を出向でとれって話がトップダウンで来てるようで
ただ社員になると1ヶ月100万の人件費。
収支的になかなか決裁を出せないでいるようだ。

「だったら派遣でいいんじゃないですかー。
 私の派遣会社は今入ってる中で一番安いですよ。
 ピンはねが少ないんです。」ってな話をしていたら・・・
 
Wちゃんの後任の人がすごいって話を鷲塚さんがする。
○○も使える、○○も使える・・・

「あれ?でも○さんにWちゃんと後任とどっちが出来るか聞いたら
 Wちゃんって言ってましたよ。」

そしたら鷲塚さんは

「それはWさんが凄すぎるから。」

と即答。

ふーん、Wちゃんは凄いって妄信してるんだ。
それって本人が自分で言ってた話じゃないの?

妊娠前はサボってばっかりで無駄に残業代稼いでいたし、
携帯も派遣は持てないのが基本なのに怒って社長に直訴に行ったり、
仕事なのに恩をきせ、人の良い社員さんに毎日飯を奢らせていたし、
どこまでの業務をしていたかは知らないけれど、
他の派遣からは白い目で見られてた。

派遣だけじゃなく、Wちゃんの一番上の上司も妊娠発覚したとき
「早く辞めてくれ!」と言ったり、産休にして続けたいって言ったときは
派遣会社の重役と社長との話し合いになり、大揉めに揉めたんだ。

結局、契約が3月末で切れること、
派遣社員を名指ししてはならない派遣法を盾にやめさせられた。

最初はWちゃん程度の人が産休使えるなら私も!って思ったけど
Wちゃんへの激しいバッシング(味方であるはずの派遣の子達の批判)をみて、
私も陰であんなことを言われるのは絶対嫌!そう思って断念した。
そして今、私が妊娠してることも信頼できる数名にしか教えてない。

私は業務上の関わりがないから、
彼女がこちらに来る分には仲良くしてるけど
働く姿勢としての評判はすこぶる悪い。

鷲塚さんは、そういった仕事上の数々のトラブルも知らないで
Wちゃんを絶賛している。

「じゃ産んですぐ働くって言ってたしWちゃんとりましょうよ。
 Wちゃんも後任の人も私と同じ派遣会社ですよ。
 専門知識がなくてもちゃんと教えれば使えない機器はないですよ。」

そしたら課長も鷲塚さんも口を揃えて
派遣を指名してはいけない決まりがあると言う。

それはWちゃんが戻ってこれないようにするために口実で、
派遣会社は顧客の要望に応えますよ、と言いたいのを我慢した。

で、課長は産んですぐ働くということに反応して

「子供ちゃんはどうするんかな?」と言う。

「そりゃぁ、保育園に預けるんでしょう?」

「赤ちゃんを預けるのはかわいそうちゃうんか?」

「経済的な事情があるんじゃないですか?」

「赤ちゃん預けるのはかわいそうやでー。」

「そんなこと言ってたらお金のない人は子供を産めないことになりますよ。」

「会社で託児所を作ったらいいのに。」

そこで課長と鷲塚さんが
なぜ会社は託児所を作らないのだろうという話が始まった。
なんて世間とかけ離れた人たち・・・
託児所と保育園なんて比べるまでもない。

「保育園は0歳児3人に対して先生は1人っていう決まりがあって、
 保健の先生もいるし、何かあったときの体制も整ってます。
 安心して預けられるのは保育園ですよ。」
 
それでも課長は赤ちゃんを保育園に預けて働くことに偏見を持っていた。
私は自分のことと重なり、帰りしなその会話を思い出したら
悔しくて悔しくて涙がでてきた。

あなたたち一流企業の社員は、小さい子供を預けて働かなければならない
家庭の事情なんて、とうてい理解できないのでしょうね。

あなたたちの理論で言うならば
貧乏人は子供を産むなってことになるね。

僻んだってしょうがないけど、こんな屈辱はないね。
こんな屈辱は・・・


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