朝焼けの詩
ふと見付けた風景とか
ふと気付いた思いとか

2002年07月03日(水) 翡翠の風

可愛いイラちゃんうちの子を産んでくれてありがとう

手を伸ばせば届きそうだった。

「あっ!!!」

その時突風が吹いて、叫び声と共に僕は流された。


どこまで行くんだろう。

あっ、気球だ。

お願い、僕も乗せてってよ。

僕はこの風にただ乗っていくしかないの?


黒いカラスが僕の背中に乗ってこう言った。
「このまま流されるのも悪くないぜ」

カラスは厳つい見かけよりもいい奴だった。
そうか、風まかせ、なんだね。


どのくらい経ったのか分からないその時、
突如巻き起こった竜巻の渦に僕は吸い込まれた。

見渡すと、そこには翡翠色の湖があった。


・・・あれ?
最初に僕が欲しかった物って何だったんだろう。
すっかり忘れちゃった。

でもいいんだ。
僕は今、本当に欲しかった物にやっと気付けたから。


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*Elly* [MAIL] [HOMEPAGE]
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