冒険記録日誌
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2021年05月10日(月) |
ギリシャ神話アドベンチャーゲーム1 アルテウスの復讐(P.パーカー他/社会思想社) その17 |
やむを得ず、拙者の下した結論は、第一巻からやり直すことだった。
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前と同じく母上に旅立つことを告げると、嘆き悲しみながらも、拙者の決断を応援してくれた。 守り神はどうしようかの。アレス神の加護による戦闘力の加点は欲しい、切実に欲しいが、リプレイ的には最初からの冒険なので、新たな守り神が良いじゃろう。 そんなわけで、ポセイドンを選ぶ。 ポセイドンに祈りを捧げると、地面から泉が湧き出してきた。水が見る間に老人の姿を形作る。 「お前がアルテウスか。ふむ、とても英雄の器にはみえんな。お前の兄や父親にも遠く及ばぬわい。まあよい。海でたら我を頼るが良い。それまでは迷惑をかけるなよ」 そういいすてると、ポセイドンを形作っていた水は地面に吸い込まれて消えた。
原攻撃点 4 棍棒(攻撃点+1) 原防御点 10 名誉点 7 恥辱点 0
旅を開始すると今まで進んでいない道を選んでみた。狼が襲ってきたので退治して、皮をはいで身にまとう。(防御力+2の鎧の効果、名誉点+1) 夕方になり例の盗賊どもが居る、エピダウロスの町に入ったが、今回は宿に入らず素通りすることに決める。奴らと戦うのは分が悪いし、冒険に必要な戦いでもないからな。 野宿をすると、乞食や犬畜生のように道端で眠るのは、英雄にふさわしからぬ行為と言われて、恥辱点が2点加算される。納得できんのぅ。 翌日、ヘラの変身した老婆をおぶって川を渡ってやる(名誉点+2)と、クレオネの宿で一泊する。
さらに翌日には、海辺の都市ケンクレエへ向かい、海路をとってアテネの町へ向かうことにした。旅人たちを乗せている船長に銅貨を投げてから、船に乗り込む。 なにせ拙者にはポセイドン神がついているのだから、船旅のほうが安心できるわい。 恐ろしい嵐が船を襲い岩礁に乗り上げそうになる。そのとき、三叉の鉾をもった巨大な老人が海中から現れて、海をしずめてくれた。その偉大な手で船を岩礁から安全な海面まで押し戻すと、挨拶代わりの大波を一つたてて、海中の珊瑚の宮殿へと帰っていった。 こうして船は無事に到着した。ポセイドン殿に感謝じゃ。 船を下りて、旅を続けているとイノシシが襲ってきたので、棍棒で殴り倒してやる。 イノシシから逃げ惑っていたクロムミオンの町の人達は感謝して、拙者にお礼にと槍(攻撃力+3、防御力+1)をくれた。(名誉点+6) 続いてはパガイの町に入った。女神アテナの神殿の前を通ったとき、パガイの領主が拙者を呼び止める。 「異国の人よ。あなたは旅人でこの町の災厄についてご存知ないようだ。この町にはネズミによる疫病が猛威を振るっているのです。あなたなら、われわれを救うことができるかもしれない」 領主は拙者を町外れの納屋に連れて行った。これは最初の冒険にあった展開じゃな。 「ここがネズミどもの巣だ。君を英雄と見込んでお願いする」 そういうやいなや、拙者を薄暗い納屋に押し込んで扉を閉めてしまう。 また恐ろしいネズミの大群が襲ってきたが、今回は軽傷を負っただけで、ネズミどもを退治するのに成功する。もっとも傷口から病原菌が入ったようで、肌にはかさぶたができ、数日間寝込む羽目になった。 薄情なものでパガイの人々も、拙者の病気を気味悪がって近寄ってこない。(名誉点−2) じゃが、ようやく意識を回復すると、目の前に光り輝く女神アテナが現れたではないか。 「よくやったアルテウス。そなたがネズミどもからパガイの町を救ったのだ。英雄のそなたに礼をいうぞ」 アテネ神と友好関係になった拙者は、さわやかな気持ちで体を起こして背伸びをする。 もう大丈夫だ。旅を再会するでござるよ。
アテネ神の祝福を受けた拙者は、デルフィの町にたどり着くと春の儀式に参加した。(名誉点を3点増やす。デルメルの好意を得る。金のブローチを得る) デルフィを出て、そのまま真っ直ぐいけばアテネの町に到着するがちょいと寄り道をして、アルカネへ向かう。途中で子犬をヘカテへの生贄に捧げようとする住民どもに出会ったが、無視をして先へ進む。 アルカネの町は祭りの最中で夜になると戦車競争が始まるのだ。 戦車競争を見物に行くと、何台もの色鮮やかな小型戦車たちが獰猛な馬にひかれ、塀の中をものすごい勢いで周回をしていた。たまに戦車が横転し御者が手綱に絡まってひきづられ、他の馬に蹴散らされると、興奮した観衆は怒号の声をあげる。 危険きわまりないが、もしこの競争に出場して優勝すれば大変な名誉でござろう。そして稼いだ名誉点はミノタウロス戦で役に立つ。 拙者は参加料の代わりにデルフィの巫女にもらったブローチを差し出して、次の競争に申し込んだ。 青い戦車に乗り込んで、競争の開始を待つ間に、馬の神でもあるポセイドンに祈りを捧げる。(名誉点+1) 競争のルールは簡単だ。サイコロを2つ同時に振ってそれぞれの目で判定する仕組みだ。出走する馬車は全部で4台。1〜4の目が出た場合、それに対応した番号の戦車が1マスずつ進む。5の目が出たらポセイドンの加護のついた拙者の馬車だけが進む。6の目が出たら全車両が1マス進む。6のゾロ目が出たなら、事故が発生してしまう。 最終的に一番先に10マス進んだ戦車が優勝する。ポセイドンが味方にいる拙者は、有利でござる。 競争がはじまった。楽勝と思われたが3番目の黄色の馬車が、思いもかけずぴったりと後をついてきて冷や汗をかくが、最終コーナーをまわったあたりで勝負はついた。 一着でゴールした拙者は、群集の歓声の中、戦車からおり、頭に月桂冠をかぶせてもらう。(名誉点を5点得る)一晩中、ちやほやされすこぶる良い気分じゃ。賞品がないのが、物足りないがの。
翌朝は爽快な気分でアテネの町にある父上の宮殿にたどり着く。 「よく来てくれた。息子よ、また思いもかけないときにこの宮殿を訪れたものよ」 ここにくるまでに恥辱点が4点増加したが、ヒントを使い、アイゲウス王に母の宝石を見せると、父上はあっさり拙者が息子であることを認めてくれた。 これであの雄牛との戦いは避けられたわい。もっともミノタウロスに比べれば、あの雄牛なんぞ可愛く見えるがな。
その後の拙者の活躍は、前回とそう相違ない。違う点だけを書いていくでござる。 アマゾンの女戦士たちを軽く打ち倒して凱旋した後は、父君に挨拶もせずに宮殿から抜け出して、クレタ島に向かって旅立つ。 とちゅうで恐るべき運命の魔女グライアイ姉妹が男に罰を与えているところに行きあったので、甘いケーキに蜜をたっぷり塗ってミルクをかけた魔女たちの大好物の供物を捧げて追い払ってやった。男は感謝しながら「妻殺しの罪で責められていたのです。今からアテネ宮殿に保護を求めにいきます」と言った。お礼に戦闘が少し有利になるメダルを貰い受ける。 それにしてもミノス王の宮廷には「グライアイ姉妹の目を持っているなら」という選択肢があったが、目なぞ手に入れられる方法がなかったようじゃがなぁ。
やがて港についた拙者は船に乗船する。ポセイドンが守り神だけあって、船旅も順調でござる。もちろん今回は、親書をしっかりと保護して旅を続けることができた。 ある島で村人を困らせている黒騎士を退治してやり(このとき村人のお礼の品により、名誉点を10点消耗することで一回余分にゼウスの加護を受けられる権利を得た)、ヘパイストスの武具も間違えなく手に入れる。 クレタ島を守護するタロスには今回も苦戦したが、退治には成功した。 やれやれ、これでやっとクレタ島に到着だわい。次回から「ミノス王の宮廷」に戻れるの。
by銀斎
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