独り言
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2005年09月26日(月) 言葉遊び『た』

ただ何となく
違う景色を探して
つまらない方法で
天国を求めた
取り返しのつかない夜が生け捕るのはいつだってうさぎ


魂が傷つき
血の池に沈む間際も
爪を剥ぐ仕草で
テリーははしゃいでいる
遠くでは明日の産声


楽しい事は
塵よりも軽く吹き飛び
辛い事は
手に刻んだ暗号よりも卑しく
取れやしない



頼むから
ちょっとだけ
つまらない
手錠を
溶かして



た
ち
つ
て
と








この俺に
これ以上何が言えるというのさ?

真横から見たら
まるで存在しないかの様なこの俺に


あと339夜


2005年09月15日(木) 遺言

心電図はカラ箱
体温は川底の車輪
言葉は蜃気楼となり
表現に四苦八苦
病床はちらつく蛍光灯で
体は時速1�个覗蕕擦罎�ばかり
願いは即席の神に委ねたが
いつしかその願いが叶わないことを願う様になる


その時男は宵の川面より水平線が似合う


―詩はそこから始まる―

動かない横たわったこの身
回らない秒針と右脳裏

ただ息して
何の為だい?

枯れゆく素晴らしき
生命と現身
それを慈しみ
コードをたたっ切れ
コードをたたっ切れ
コードをたたっ切れ

「うんざりしてんだ」
「もう終わりにして」



あと350夜


2005年09月13日(火) 落城

時は戦国
ある国のある武将
彼は世界の全てを手に入れたと確信し
まさに人生の絶頂に立っていた
しかしある夜
思いもよらぬ敵の奇襲を受け
彼の持つものは全て一夜にして灰に変わった

―詩はそこから始まる―

あの日の口笛吹きゆけど
カラスが鳴いて掻き消した

確かにあった昨日までの現実も
今では焼け落ちた跡
煙り舞う礎に縛り付けるだけか

この目が見ていた物が全てでは無かった
この手が掴んだ物が全てでは無かった
風は何処へ向かって流れて行くのだろうか
この想いは何処へ向かって流れて行くのだろうか

あと352夜


2005年09月11日(日) 童話・原案/幸せの住みか

僕は郵便屋さんに尋ねた
「幸せの住みかは何処なの?」

すると彼は僕の胸の辺りを指差し
「そこだよ」
と言いながら
ポケットからミルク味の飴を取り出す

そして
「君の幸せにお届け物だ」
と差し出し
笑顔と自転車で坂道を下っていった

僕は
「ありがとう」
と見送りながら
心の中で
「僕が欲しかったのはこんな答えじゃない。綺麗事なんてもううんざり」
とつぶやき
精神論を数学的観点から分解し再構築する方法を探していた

次に訪れる郵便屋が出来ればミルクティー味の飴を持っている事を神に祈りながら


あと354夜


2005年09月07日(水) a week

月曜日
憂欝と脱力と目覚め

火曜日
それすらも感じなくなる

水曜日
死亡推定時刻は未定

木曜日
大抵は後悔

金曜日
カラ元気でさよなら

土曜日
必ず雨降り

日曜日
23時25分にすべての回路を切断
しかし予備の回路は予想以上に優秀で
23時26分45秒と23時26分46秒の狭間に
明日の種を蒔く
驚くべき速度で成長したその先に実るのは

憂欝と脱力と目覚め


また
明日がやってくる

俺が望もうと
俺が望むまいと



こんな事を言っても
木曜日に後悔すれば
それでいい
つじつまだけは合いそうだ

あと358夜


2005年09月05日(月) この目は、何物でも無い物を見ている

俺は彼の様に歌えない

でも
彼は俺の様に歌えない

俺は彼が書くような曲を書けない

でも
彼は俺が書くような曲を書けない

そんな事に
今さっき気付いたところ


みんなそれぞれに持って生まれたモノを
どこまで
信じ
愛せるか



イメージの海に溺れ
俺は遭難信号を送り続けた

ランダムに押し寄せるメロディーは行き着く沖を持たず
もがき苦しむ俺をさらって
混沌の終着駅へと誘った

ありったけの金をはたいて手に入れた切符で
俺は珊瑚礁を見に行く
しかしそこにあったのは

ある一つの夜明け


あと360夜


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