2002年05月02日(木) |
光の旅人(名鉄東宝2) |
なんだ、こりゃ。 わけがわからない。 ストーリーに整合性がない。 ケヴィン・スペーシー演じるKーパックス星人、もしくは妄想患者は結局のところ何者だったの? 途中、2つの太陽があるというKーパックスは、世界有数の天文学者たちに極秘裏に知られる星だとされ、この異星人は天文学者でさえ明らかにできなかったその軌道を説明してみせる、病院での検査で通常の人と光にたいする反応も違うし、これは紛う方なく異星人でしょうが。 ところが後半、医者は彼のかかえるトラウマの原因となる、悲しい経験を催眠療法で引き出し、彼がK−パックスへ帰るという7月27日の直前につきとめるんですよね。 流れ者に犯され惨殺された妻と娘、その男を殺してしまった事実、そして自らも命をたったとされる川での投身自殺。 異星人である彼はこの男に乗り移っていたの? 生殖行為はするけれど、家族は持たないK−パックスからやってきて、家庭的営みをしていた時期があったのかしら。 それともすべてが、過酷なトラウマを背負った男の妄想?
誰か納得できるように説明して!
2002年05月01日(水) |
山の郵便配達(星ヶ丘 三越) |
緑したたる中国湖南省西部の山を辿る道。少数民族が暮らす山間の村々を繋ぐ急峻なその道を、二十数年にわたり歩き続けて郵便配達をしてきた父。父の仕事を継ぐことになり、初めての2泊3日の行程を共に歩く息子。 24歳になった息子はこの時初めて、仕事を通して、父のひととなりにふれ、心通わせる。 カメラワークも、脚本も、真正面からの正攻法。 息子に心寄せるトン族の娘と、少数民族の村から嫁いで漢民族の村に来た母親が余りに洗練され美しいことが気にはなったけれど。
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