Leonna's Anahori Journal
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美容院で髪を切ってもらっているとき、スピーカ(おそらく有線)から槇原敬之の歌が聞こえてきた。多分、新曲。この頃FMでよくかかっている曲だ。
カムバックしてからの彼の曲を、私はどれもイイナーと思いながら聞き流している。この「聞き流す」というのは、自然に耳に入ってきて、フンフンいいじゃん的好意を感じつつ仕事などしているうちに、自然に曲が終わって、自然に一旦はその曲のことを忘れるという、そういう事をさしているのだが。
不祥事を起こした芸能人が復帰するときに、一種の決まり文句として「業界の甘さ」とかって必ず言う人がいるけれど。今日、美容院でマキハラの歌声を聞きながら、私は「ああ、またマキハラの歌が聴けてうれしいなぁ」と単純に、そしてしみじみと、そう思ったのだった。
(しかし、そんなに好きな歌手だったっけマキハラと、はじめて自分の傾倒ぶりに気付いて、少々驚いた)
2004年09月10日(金) |
村田喜代子アワー(3) |
検索エンジンから“深沢エリサ”のキーワードで来られた方→ こちらです。 --
そうこうしているうちに、もう着いた、bk1からの第一便。 「戦後短編小説再発見18 愛と幻想の世界」(講談社文芸文庫)と「木炭日和」(文春文庫)の二冊が。で、両方とも短い文章だからもう読んじゃった。結論から言うと、やっぱりホンモノだ、村田喜代子。
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かつて、大江健三郎の師、東大仏文の先生である渡辺一夫は、脳に障害を持った息子が生まれて、半ば自暴自棄、ネガティヴな生活態度に逃げ込んだ大江氏にこう言ったという。
「作家とはしごく正常(健康)な日常を送りながら、異常(特異)なことを考えるのが仕事。然るにいまのきみは、不健康な日常をおくりながら、健康な生活に焦がれている。全く逆ではないか」、と。(以上、私個人の記憶を頼りに大意を記す)
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良いこと言うでしょう、渡辺一夫先生。この言葉、作家ではない私の心と生活態度にも深くしみ込むものだった。 で、ね。村田喜代子という作家はとても正常な生活者で、その健全さが彼女の作品を、文学としてより高いところへ押し上げているという気がした。 だからこそ読み手は安心して、その特異な状況に寄り添える、とでもいうのかな。
文学少女は歳をとらない、八十歳になっても“少女”なのだけれど、村田喜代子は、文章を書く女“村田喜代子”として生まれてから死ぬまで年齢不詳のまま、という印象を強く受けました。
さあ、ゆっくり読むぞ(あわてて買って、ゆっくり読むのが私の流儀)。
2004年09月09日(木) |
村田喜代子アワー(2) |
以前ネットで古本を買った九州の古書店から、定期的にメールがきている。 昨日も届いたのでサーッと目を通していたら、中に村田喜代子の著書があった。なんでまた、こんなタイミングで。反射的に注文。
「望潮」(墨書名捺印入)と「目玉の散歩」の二冊。
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私はどうかしている。 あるいは、私はどうもしていない(正常この上ない)。 こういうときだからこそ、自分にとって何が本当に大切なのか、自分がどういう(物・事に価値をおく)人間なのかがハッキリするということもあるわけで。
なんぼでも買うたろうやないかい、村田喜代子。(まだ一冊も読んだことないくせに、この物言いよ!)
5日、深夜。 家でチンザノドライを飲んでいるうちに少ーしばかり酔っ払う。 その状態で、bk1に本を注文。
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飲んだ勢いで買いまくってしまったのは、村田喜代子というひとの本。少し前から読みたい読みたいと思っていたのだけれど、この人の作品はどうしてだか文庫にならないのだ。
もし、文庫で買える云々に関わらず、「良い作品にはお金を払いますよ」という人に向けて作品を書いているのだという明確な意識があって文庫化しないのだとしたら、このご時世になかなか大したものだと思う。
それで、とにかく、角川書店の女流作家シリーズだのなんだの(酔ってるのでよく覚えていない)、5、6千円買い物してしまった。(あ、5、6千円では買いまくったなんて言えないか!)。訳あって本当に私、いま、節約につとめなければいけないときなんだけどな。
でも、まあええがな。きっとホンモノだぞ村田喜代子は。私の勘がそう言っている!…と、深夜にひとり、実に内省的なクダまき終えて、眠りについたのだった。
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ところが。 翌々日になっても来ないのだ、bk1からの確認メールが。もしやと思ってbk1にアクセス、“買い物かご”のなかを見てみたら、やっぱり。どうやら良い調子でカゴに入れるだけ入れて、最終的な注文はせずに寝てしまったらしい。
駄目だこりゃ。洒落にならない酔っぱらいの困ったちゃん! とにかく気をとりなおして、注文だけはしておいた。以下は、その覚え。 「女性作家シリーズ19」 津島佑子/金井美恵子/村田喜代子(角川書店) 「戦後短編小説再発見18 愛と幻想の世界」(講談社文芸文庫) 「木炭日和」(文春文庫) 「クラクラ日記」 坂口美千代(ちくま文庫)
女性作家シリーズには村田喜代子の芥川賞受賞作「鍋の中」と「真夜中の自転車」「耳の塔」の三作品が収録されているらしい。やっぱりこれは読まないとな。「戦後短編小説再発見18」には「百のトイレ」という短編を収録。「木炭日和」は日本エッセイストクラブによる99年のベストエッセイ集で、本のタイトルになった「木炭日和」というのが村田喜代子の作品だそうだ。
最後の「クラクラ日記」は坂口安吾の奥さんが書いた本。友だちが読んで面白かったというので。私も最近クラクラきちゃうことが多いので、この際だからのっていこうかなという心算なんかもあったりして。
あ。クラクラって、酔っぱらってクラクラじゃないですよ、まずクラクラするような現実があって、それで少ーし飲んではフワワ〜となってるだけなんですから。まず現実つーか、日常がクラクラなの。飲んだらクラクラというより、フワワワワァ〜て感じなんで。そこんとこヨロシク。(どうでもええがな!)
2004年09月01日(水) |
よくわからない近況報告 |
9月だってのに暑いですね。なので、
「残暑が戻ってきたざんしょ?」
こんなギャグで涼んでいただければと思います(ぶるるっ) --
えー、いろいろと忙しくて、更新、ままなりません。 仕事の方はそんなでもないんだけど、まー、人生色々って感じで。 さっぱりわからないとは思いますが(笑)、そのうちここにも書きますわ。
この頃は毎日、通勤電車のなかでクンデラの「不滅」を読んでおります。 ガッツリと面白いです(腹にたまります)。
この夏は今まで履いたこともないようなほっそりとしたストラップシューズやらミュールやらを(果敢に)履いて過ごしました。 あと、お茶も珈琲もやめて毎日2リットルの水を、かぷかぷ、かぷかぷと飲んで過ごしましたよ。
そのせいか(いや関係ないな)、私の人生、ちょいとばかし進路変更することに、多分、ほとんど、なりそうな気配です。 暑いようでも、実際はもう秋なんだよね。
(最後までよくわからない近況報告でした。サリュー!)
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