夢見る汗牛充棟
DiaryINDEX|past|will
| 2007年12月31日(月) |
シルバーゾーン レイモンド・E・フィースト |
リフトウォー・サーガ 第1部 4 岩原明子:訳
ハヤカワ文庫
読了。
平和になったぞ、一段落と思っていたら、甘かったー。 待て! 次号!! な感じのヒキに身悶えました。 大ピーンチ!!! です。どうなるんだか。
次巻が出るくらいまで積んでおいても良かったかもしれない……。
パグは前の騒ぎが収拾して戦線離脱なのかな。すっかり穏やかに 落ち着いていて、ちょっと寂しかったです。
カーラインが好きだなーと思う。強くて素敵な女性です。 彼女が愛する人をこれ以上失う悲しみを味あうことがないようにと 願うばかり。
死者が動いたり、なんだかとっても不穏です。 死者が動く、というと先ず思い出すのは小粋でアドリブのきくゾンビ だったりするんですが、こちらはひたすらやな感じ。どうなっちゃうのか。
船長さんの出番はなし。でも、たぶん再登場することでしょう。
あっという間に、大晦日。 煩悩を百八個捨てたって。煩悩は滅びぬ! 何度でもよみがえるさ! という確信をもちつつ。
とりあえず、正月休みの間に「薔薇の名前」を読了したいです。
来年も読書が楽しくできたらいいな。 社会や生活を具体的に考えると薄暗い気分になりますがっ。
それでも、本や言葉がどうでもいいと思うほどの虚しさににとらわれずに いたいです。……できれば。
| 2007年12月29日(土) |
歳三 往きてまた 秋山香乃 他 |
文芸社 四六判……でいいのかな?
図書館で借り。
以前、話題になってたなぁと思いつつ、今になって思い出したように 借りてみた。
読了。
◇歳三…… 愛と萌えをふんだんに惜しげなくこれでもかと込めました。 本当は優しくて繊細で不器用な人だと思うんです的な夢に 溢れた一冊かなぁ、と。でも文章が淡白でぶつぶつしている。 だからむしろ、こういうシチュ好きじゃね? っぽく思えた。
池波さんの幕末小説など同じく萌えなんですけど(私見) 読者がこういうの好きじゃね? ってより、愛が筆を走らせてるようで 池波さんは伊庭さん大好きなのねーとか土方さん大好きなのねーと えらく微笑ましく感じるのとなんか対称的でした。
あと過去に戻って気がつけば回想だったりするのがやや混乱を呼びました。 さっぱり気味に萌えシーンを数珠繋ぎ或いは寄木細工にしたような 印象でした。
だが、畜生! ツボだったよ。最後らへんの伊庭八さんと歳三さんの 場面とか。ホロリとしちまったよ。萌えてしまいました。負けー。
◇獅子の棲む国 秋山香乃(文芸社)
こちらは、敗北以降の会津の話。 斉藤さんが出ていたので、というか出てあたりまえですが。 つい借りてしまったです。まだナナメ読み。 どうやら山川さんが主役……なのかな。
◇晋作 蒼き烈日 秋山香乃(NHK出版)
タイトル通り高杉晋作が主役。 高杉晋作ものはそういえば、読むの初めてです。 幕末で長州で奇兵隊で三千世界の〜くらいしか知らんかった。 ついでに銀魂で松下村塾の人だと知ったくらい。 おかげで、これはけっこう楽しく読めました。
なんか、幕末の人々は自分とは死生観がえらく違うって点で時に 宇宙人ほど隔たって思えるのが、例外なく繊細で実は寂しがりやで わかり難い優しさをもった不器用な男ばかりだったんです、とか。 夢見がちでも、希代の悪人よりかは、幾分そういう面があったほうが 現在の価値観に照らして親しみを覚え、理解しやすいのは事実だな、 と思う。今も昔も根本的なところは違わないかもしれないのだし。 実際、人間なんて多数の面があるのだから、ほんとにそうだったかも。 ……とか思っている時点ですでに負けなのか? わたし。
新撰組関係の小説で大好きなのは
�/契饒鳩貮�録(司馬遼太郎)TVドラマの方も好き。 �⊃契饒隼杏�作(子母澤寛) �L声L詰蠹繊蔽翅湿管А� �だ抄唇纏�行(新宮正春)※短編
あたりです。
微妙に偏っているのは、私が山口一さん斉藤一さん山口次郎さん 一戸伝八さん藤田五郎さんが好きだからであります。 天寿を全うし、謎めいていて強いのが良い! と思います。 ですが、いろいろ死をもたらし、かつ死を眺めてきたその精神の 有様はどのようなものだっただろうとか考えてもてんでわかりません。
あと新撰組では芹沢さんも好きだったです。 「雪霜に色よく花のさきがけて散りても後に匂う梅が香」 という歌が好きだなと思ったせい。 ありがちな心理ですが、実は繊細な人なんではないかと思ったのでした。
新撰組以外ではダントツに坂本龍馬さんが好き。
| 2007年12月26日(水) |
映画:劇場版BLEACHを見たのこと |
レディースディの本日、見てきました。 最終上映が18:10というのは、時間的にちょっと厳しいです。 駆け込みセーフでした。
でも来週以降は最終が15:30だから、それに比べればましなんだ。
お客の入りは3割以下で静かなものでした。冬休みだから子供達は 早い時間に見てるのかな。全時間帯こんなに閑散としていたら MOVIX清水での上映はきっと長いことありません。
以下は中身に少しなりとも触れるので埋めました。
剣八さん、どうしよう。剣八さんたら。もう、どうしてくれよう。 でも、素敵でした。生き生きしてました。この剣八さんのためだけ でも見てよかったか、も。絵もきれかったです。
じじい。じじいもやたらと絵にリキが入ってた。 横顔とか素晴らしかったので、見惚れました。 まだまだ若いものには負けませんね。
京楽さん。キャラ好きだし、声好きだし、前作よりいっぱいしゃべって くれたのは嬉しかった。 でも仮にも古参の隊長があの有様は、悲しい。弱すぎやしませんか(涙) そして次に悲しかったのは、ヒゲとか体毛の気合の入らない 描きっぷりでした。京楽隊長の体毛ももっと気合入れて細密に描いて 欲しいです。足りないよー(毛が)。えっと、美絵もありました。
浮竹さん。京浮を見せてくれたのと、そこそこ絵がきれいなのはうれし。 けど見てるだけーで出番がなかったです、しみじみ。 戦う意気は皆無な見守りモードなのが悲しいような、可愛いような。 いつか、浮竹さんと京楽さんをメインに映画をー(絶対無理だろうけど) 日番谷隊長にお菓子をあげる浮竹隊長なら、積極的に、且つこっそり 諭しに行ってくれてもいいじゃないかー。そんで、出番がっつり。
◇ ◇ ◇
現世と現世組が登場する必要があったのか。 本来主人公だからとか、出番作らなくちゃな、以外に。 日番谷隊長は、もう少し社会性を身につけたらいいと思う。
ともあれ、そこそこ楽しめました。 時間さえあえば、剣八さんと、じじいの横顔と京楽さんの美声 にうっとりするためにもう一度くらい見るかもです。
でも、やっぱり叫びたい。 浮竹たいちょーにもっと出番を!!!!
| 2007年12月24日(月) |
ダークエルフの口づけ�検\鄂傭虧澄”佞韻燭螢皀糧斗� |
富士見ファンタジア文庫
読了。
読み終わって。続きが読みたい! と熱烈に思いました。 カマラサ!!! と叫びつつ、クララ様に脱帽です。 フェルゴもね。つか、怖い人ばっかりですね。ほんとうに。
この先、どのようなめくるめく陰謀が繰り広げられ 今一見勝利したように見える人々にどのような落とし穴が 用意されているかとか、考えるだけでときめきますけど。
アマデオ君の封印がとけてブラックアマデオ君が出たら いいなという願望は叶いませんでしたけど(笑)
もうこの話に再登場しないですむといいですね。 再登場しないですめばきっと小さな幸せがつかめるって ことだろうなと思いつつ。
【ラミア編】と【七年後編】が楽しみなのは勿論のこと 外伝【ラミア様のく・ち・づ・け(仮)】が読みてえ! です。 心底。ええ、心から。 ペニートさんのもちょっと読みたいです。
週末に部屋の片付けにいそしんだけど、本がどうがんばっても納まらない。 すべての背表紙を眺められる環境ってのが憧れなのに気がつけば またドコに何があるのかわからなくなってた。 引き出しのなかにも平積みの文庫が入っているし。これからどうしよう。 増えていくのは間違いないのだし。
| 2007年12月23日(日) |
密偵ファルコ 一人きりの法廷 リンゼイ・デイヴィス |
光文社文庫
矢沢聖子:訳 〜法の席義を利権から守るためファルコが独演!〜
読了。
もうやめようかと思いつつ15冊目です。 なかなか場所をとるようになってきました。 ファルコもずいぶん変わったなぁとか、ミステリって気分からも だんだん遠ざかるなとか、思うことはいろいろです。 ようやく読むかーと思えてきたのが150pくらいからだった のでちと辛かった。
アナクリテスが少し出ていたので嬉しかったです。 この調子で出張って、ファルコと仲良く愛を育んでもらいたい なぁと思う次第。
ここのところ、読み終わってもすっきりしない仕様が続くなぁ、と。 今回もなんだかもやもやしました。
| 2007年12月15日(土) |
世界の涯の物語 ロード・ダンセイニ |
Lord Dunsany
河出文庫
中野善夫・中村融・安野玲・吉村満美子:訳
読了。
短編集。世界の果てやそれを超えた場所にまつわる悲喜こもごも。 世界の涯という言葉はそれだけでうっとりできるものだなぁ、と。 蓬萊とかティルナノグとか冥界とか黄泉とか三途の川とか そういうものに感じる畏れや憧れによく似ている。
魔法使いや竜やケンタウロスやノームやドワーフ、麗しの乙女や うち捨てられた太古の神とか読むだけで空想に耽ることもできるし。
怖くてぞくっとしたり、不気味だったり、反対におかしかったり 楽しかったりいろいろな味わいが楽しかった。
お気に入りの話 【三人の文士に降りかかった有り得べき冒険】
〜箱におさめられていたのは、アルカイオス格のたぐいまれな頌歌(オード)が十五篇、 世界最高の美を誇る十四行詩(ソネット)が五篇、人間の宝庫には匹敵するものがない プロヴァンス風の譚詩(バラッド)が九篇、二十八の完璧な連で構成された蛾に寄せる 詩が一篇、知られるかぎりでは、まだ人間が達したことのない水準で綴られた百行を超える 無韻詩(ブランク・ヴァース)が一篇、さらには、どんな商人もあえて値段をつけようとしない 叙情詩(ライリック)が十五篇だったのである。〜
こんな素晴らしいものをただ一度だけ読み通して、その直後に この世の淵を飛び越えて今もなお転がり落ち続けているという スリスさんは羨ましいなぁ。多そこにあるのは時間の枷を解かれた 永遠なのだろうし。
【ボンナシャーナの戦利品】 【陸と海の物語】
海賊シャード船長もの。冒険譚で荒唐無稽でとても楽しかった。
あと【チュー・ブとシーミッシュ】も一生懸命頑張る 卑小な神が可愛くて哀れでとても好き。
そんなでとても楽しめた一冊だったです。
・ 頌歌(オード)(ode): � 仝殿絅�リシア・ローマの合唱用の詩。崇高、荘重な文体が特色。 �◆ゞ畭紊寮祥里覇団蠅凌佑篳�を称えて作った抒情詩。 ・ 十四行詩(ソネット)(sonnet) � ―住郵圓�らなる近世ヨーロッパ文学の小押韻詩形。イタリアに起こり ペトラルカを初めロンサール・シェークスピアらが駆使した。 ・ 譚詩(バラッド)(ballade) � .侫薀鵐甲羸い涼算躔繊B燭�は数節からなり、各節の後に半節の 折り返し(リフレイン)を伴う。 �◆仝了�、伝説などを題材とする近代の詩形。物語詩。譚詩。 ・ 無韻詩(ブランク・ヴァース) 韻を踏まない詩。十六世紀にイギリスに起こり、ドイツ古典派も 用いた詩形。通常弱強五脚の韻を踏まない詩。 ・ 叙情詩(ライリック) 叙事詩。詩の三大部門の一。作者自身の感動や情緒を表現する形式 をとった韻文の作品。近代では詩の主流をなし、詩とほぼ同義。
(以上、広辞苑第五版 岩波書店より)
シェイクスピア ソネット で検索すればソネット原文にあたることが できる。
| 2007年12月08日(土) |
シャーロック・ホームズの事件簿 アーサー・コナン・ドイル |
光文社文庫 新訳シャーロック・ホームズ全集
訳:日暮雅通
読了。
短編集。
やっぱりワトソンさんは大切だ! と思わしめる一冊でした。 三人称の作品と、ホームズが記したという体裁の作品があるけれど 三人称はともかくとして、ワトソンさん不在でホームズ記す……って やつは心にぽっかり穴が開いたような物足りなさでした。
やっぱ必要です。必要不可欠です。ワトソンさんがホームズの 物語を面白くしている調味料なんだなーとしみじみ思った次第でした。
光文社文庫のホームズ全集はあと一冊でお終い。
シャーロキアンではないので、ホームズを読むのは小学生の時 以来なんですが、今読み返しても面白いですね。 でも腐っちまったわしですから、小学生の時のてめえ自身の まだらの紐とか6つのナポレオン像とか読んだ時の わくわく感、高揚感を思い返すと、あの頃は純粋で良かったなー とかしみじみと思います。
でも、小学生の頃から探偵より怪盗が好きでした。 だからルパンの方が好きだったし、コナンよりKIDが好きです。 この辺は昔から変わらないみたい。
| 2007年12月02日(日) |
幼き子らよ、我がもとへ 上・下 ピーター・トレメイン |
修道女フェデルマシリーズ 第2弾(原作では第3作目にあたる)
甲斐萬里絵:訳
創元推理文庫
七世紀のアイルランドが舞台のミステリー。 読了。
◇◇ もうちょっと寝かせておこうかなと思いつつ読んでしまった。 面白かったんですが、1弾が第5作目で2弾が第3作目で、 続く第3弾は第4作の予定です……ってちょっと嫌だなと思ってます。
今作はエイダルフさん登場せず。 飄々としてバランス感覚の良さそうだったエイダルフさんいなくて 寂しかったです。
多分まだ読めていない第1作目と第2作目で事件解決を通じて なにがしかの絆ができてて、今作では戦士カースを伴って事件の解決に あたるフェデルマさんは事あるごとに「ここにエイダルフがいてくれたら」 と思ってしまうのが、どうにも悔しい。
5作目→3作目と読んでるから、置いてきぼりです。とても悔しい。
その他にも前作にあったのであろう人物とのつながりとか 短編集読んでないので置いてけぼりでした。が、これは 【ミステリーズ!】2007年8月号を読めば解決するらしいです。 ごめんね、雑誌読んでないから。どうにか、探すべし。
何が主張したいかというと、
お願いだから順番に出してください。 1作目と2作目が読みたいこの心を察して欲しいです。出版社さん。
このまま1と2なんてなかったように 5→3→4→6→7……とか発刊されたらどうしようかと思うと 心配で眠れん。1と2はシリーズの導入として大事だから疎かにしては いかんと思うです。――要約すると
【読みたい】
内容には触れませんがまだどこか不完全だと 感じられるフェデルマさんは、とても魅力的です。
ただ、時代が時代だからか大量に死がもたらされるので読みながら どうしても暗い気持ちになるのが止められない。
今回の謎解きは途中読んでいてかなり、もどかしかった。 そんで、カースさんは好ましかったです。
早く、第3弾が発刊しますように(祈)
岩波が【旧事諮問録】を重版したこと、めでたいなぁ。 古本で入手済みなのですが、買う。いとうれし。
あとは、新潮社が【アイスランドサガ】を復刊してくれて 東海大学出版会が【サガ選集】を復刊してくれたらいいなーと 夢を見てます。気長に見よう。ODでも構わないんだけどー。
早いものでもう師走です。
|