白日の独白
索引|←|→
僕は歩くのが物凄く早い。 小学校から僕の家が1番離れていたので、友達を1人ずつ拾って行くと何時も遅刻ギリギリだった。 僕は規則を破るのが嫌いで、走るのが嫌いで、でも誰も捨てられなくて、妥協点が早歩き。
そんな話を貴方にした。 「昔からひきこもりや不登校のコを引き摺り出していたの?」と貴方は言った。 変なの。僕は今はまだそんなことしていないのに。 そういえば階段を降りてこないコを、1年間毎朝迎えに行っていたことを想い出した。 でもそれは中学生の時の話。
「今みたいに早歩きじゃない時は、足に羽根が生えているみたいに歩くね」 そう言ったのは、貴方でふたり目だよ。
僕は基本的に人間嫌いなので、友達がいなくても余り困らない。 人間関係に1番敏感であるべき小中学生時代も、独りでも平気だった。 それは完全な『独り』ではなかったからかもしれないが。
『友達』はその複雑な状況とか縁とかが交錯して、偶然なるのかもしれない。 必然として、相手に僕が選ばれているのかもしれない。 少なくとも僕は『友達』を今まで選んでこなかった。 唯『そこに居る人間』と付き合ってきた。
今頃になって『友達』を選ばなかったことを後悔している。 僕が欲しいのは「恋人が友達とばっかり遊んで相手してくれない」等という話ではない。 「面白い本を見つけた」と言ってゴーリーを貸せるような相手。 そんな『普通の人』は沢山いるはずなのに、僕にはいない。
ほんの少し後悔しているし、ほんの少し悲しい。
| 2004年03月25日(木) |
壊れたテープレコーダー。 |
僕が聞いていようが聞いていまいが一切お構い無し。 御自分の好みや考えを永延と話し続ける、ちょっと不思議な方ですね。 ちなみに同じ話をもう4回も聞いてます。
露悪的というよりは、寧ろ防衛的。 知られまいとして煙に巻いているおつもりでしょう。 『聞きたくない』という感情を聞き手に確実に抱かせる。 案外素直で単純な方かもしれません。
誰に対してもリップサービスも忘れません。 御自分は他者からサービスを与えられてないと感じてらっしゃるのですね。
貴方の御話も貴方の遣り方もあなた自身も、とても退屈で興味はありません。
貴方が怖いです。
戸籍を洗うなんて、それはルール違反だと想います。 本当にわかっていないのですか。 知らない振りをしているだけではないのですか。
僕から眼を逸らして、壁の先を見ている時の貴方が本当に怖いです。
身体から血のにおいがするから だから何だか死にたくなる
母は真っ青な顔をして、飛び込むように家に帰ってきた。 「お兄ちゃんから電話あった?」と半狂乱になっていたけれど、僕にはわからなかった。 テレビに映し出される世界と、どうして兄が関係しようか・・・・と。
夜、兄からの電話。 「大丈夫だよ。だけど変だね。『内側』にいたら、何も情報が入ってこないんだよ」
後に、兄が彼等の『本来の標的』の1人であったことがわかった。 けれど僕にとって『外側』だという想いは変わらなかった。 僕と僕の大切な人は全部『きっと大丈夫』。 それはどこにも根拠の無い確信で、その事は自覚してたつもり。 だけどつもりは所詮『つもり』でしかない。
『内側』に居ても『外側』に居ても、結局は同じ。 『現場』とは決して越えられない差がある。 だからこそ無関心で、だからこそ生きていける。
テレビでは繰り返し繰り返し 道端に蹲る人 地下街から運び出される人の映像
お母さんはピアノを運び出す人に頻りに話し掛けていた。 玄関から出て行った時、泣きそうな顔をして何度も御辞儀をしていた。 僕は使い古された布に包まれて、横向きになってるのが面白なと想った。 新しい家には置く場所はないからと、僕に何の話も無く売る事に決まっていた。 それも当然。今は唯の物置になっていたし。 ちゃんと練習したのは最初の10年だけだったし。 だから寂しさは感じない。 そう決めたから。
僕にはピアノの空間分の壁の白さと、15万円が残った。
| 2004年03月13日(土) |
��森達也TVドキュメンタリー作品上映会 |
�/Χ藩鵑魯┘好僉� ��1999年のよだかの星 �J�送禁止歌
視点がどこにあるのかがわからないからだと想う。 何が言いたいのか、何を言わせたいのか。 酷く表面的で雑で曖昧。
扱われている内容も映像のセンスも手法も凡庸。 要するに『ツマラナイ』。 僕の求めるドキュメンタリーは、撮影されている人間が一瞬見せる本当の姿。 どんなに言葉で着飾っても、滲み出てくる非言語的な『何か』。 そして撮影している人間の機知に富んだ皮肉。
だけど結局は、よりセンセーショナルな内容を求めているのだと想う。 単なる窃視欲。
そんな際限の無い要求をする『素人』に対しての警笛。 そんな意味を込めての『ツマラナサ』であったら凄いかもね。
また耳を塞がれた。 何も聞えない。 でもとても五月蝿い。 水の中の様。 僕は溺れたくないのに。 何かが邪魔をする。 目を逸らしているのは何故。
疑念 願望 決定の延期 逃避
日一日と決定を先延ばしにすることが良い結果を生むことは稀だろう。 それは誰しもにとって自明ではないだろうか。 唯、現実を前にした際に『理解』は無意味だ。 特にその現実が破滅的であるならば・・・・ 個人では背負いきれない程の 破滅。
想像に容易い『理由』の存在。 『告白できる環境』は未構築。
だから僕は、あの人達はこの国に殺されたようなものだと想うのです。 はじまる前から、皆こうなることはわかっていたと想うのです。
大人しく、思慮深く、それでいていつも笑顔を絶やさない・・・・ そうあろうと最初に決めたのは僕。 他人と情緒的交流を持とうなんて考えるな。 感情をシェアしたいなんて今更遅い。
『嘘は墓場まで持って行け』が信条です。
僕は時々、相手を怒らせるようなメールわざとする。
「何それ!?」と食って掛かってきた人。 以降一切連絡の来なくなった人。 ウヤムヤになった人。
彼女も絶対怒ると想っていたのに、その反応は意外なものだった。 『青君と話した御陰で自分の気持ちに整理がついたよ。有難う』 実際は文字の遣り取りに過ぎないのだが、そう言われると困ってしまう。
だって相手を怒らせたいのは、本当は僕が怒っているから。
どうでもいいことに一々腹を立てているのは格好悪い。 そんな姿を人に晒すなんて無理。 だから相手を想い通りに怒らせて『馬鹿みたい』と笑う。
彼女は天然なのか、それとも一枚上手なのか・・・・今後の観察が愉しみ。
夢を見た。 『病院』の中の『可哀想』な人達が、御医者さんや看護婦さんにいじめられている夢。 灰色の同じ服を着せられた人達が、わたしに「たすけて」と訴えていた。 わたしは助けてあげなくちゃと想って、翌朝独りで『病院』へ行った。 1箇所金網に穴が開いていたのに気付いていたので、そこから潜り込もうとした。 誰にも気付かれること無く敷地内には入れた。 金網越しではなくて、目の前に白い建物があると想った瞬間、わたしは足が竦んだ。 悪い人達は、侵入者のわたしを捕まえて2度と『病院』から出してくれないかもしれない。 わたしも『可哀想』な人達と同じようにいじめられてしまう。 それにわたしだけじゃない、家族も捕まって酷い目に合わされてしまう。 怖くて怖くて、わたしは元来た穴から逃げた。
| 2004年03月03日(水) |
池袋駅。メトロポリタン。下りエスカレーター。 |
不意に想い出されました。 ここで約束をしたことも、偶然出逢ったこともないのに。 雑踏の中に居ないかと、背中を、影を探していました。
再会の言葉を交す僕がいました。 「久し振り。元気そうだね。僕も今は何とかやっているよ。」 ニヤリと笑い合う僕等。
エスカレーターが終わりました。 僕等の姿が消えました。
そういえば僕等はそんな関係ではありません。 過去も、現在も、確実に未来も、ね。
自分のことを話すのは嫌だ 他人のことを聞くのは嫌だ 天気の話なんて馬鹿みたい
『会話を愉しむ』ということが僕にはできません
確か昔は友達と話すことは愉しかった気がする だけど今は自分がどんな顔をしているのかさえわからない
|