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1月30日付 南海日日新聞より転載 2002年02月02日(土)
●奄美出身の若手ミュージシャン、渋谷でライブ(写真)
奄美出身の若手ミュージシャンが一堂に顔をそろえて行われたライブ「夜ネヤ、島ッチュ、リスペクチュ!in TOKYO」が二十七日、東京渋谷のライブハウス・渋谷クアトロであった。 二十代から三十代を中心にした奄美出身の若者が詰め掛けた会場は熱気に包まれ、十一組のミュージシャンが交互に演奏する曲に合わせて人波が縦横に大きく揺れた。最後はステージに勢揃いしたミュージシャンとフロアの聴衆が一体で六調を踊り、イベントを締めくくった。 「今夜は奄美の人や文化に敬意を払おう」と銘打たれたライブは、名瀬市でライブハウスを経営する麓憲吾さん(30)らが企画。島おこしイベントの一翼担うとともに、奄美を遠く離れて都会でがんばっている出身者にエールを送ることなどが目的。収容能力一杯の八百枚の前売りは、一月半ばで完売していた。 出演者は、RIKKIや元ちとせ、ネリヤ・カナヤなど本土で活躍するミュージシャンに、奄美で活動している貴島康男やサーモン&ガーリック、ベテラン唄者の朝崎郁恵、「ワイド節」のカバーで知られるハシケンなどが参加する豪華な顔ぶれとなった。 出演者多数のため、一組二―三曲を披露。二枚のミニアルバムが大好評の元ちとせや海外での知名度も高いスカフレイムスの演奏には、ひときわ大きな拍手が送られた。 とりを務めたハシケンの「ワイド節」と「稲すり節」で多数の聴衆は飛び跳ねたり腕を振り上げて踊るなど熱狂してクライマックスを迎えた。 高校卒業と同じに就職のため上京したという名瀬市出身の男性(37)は「最近、故郷の奄美がいろんな意味で遠くなっていた。ライブを見て胸が震えて仕方なかった」と興奮のため上気した顔で話していた。
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