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少し前、実家に帰ったとき、兄と珍しく芝居の話になりました。
兄は全く興味がないので、公演も来てくれたことがありません。(笑)
だから、芝居の話自体、ほとんど初めて位でした。
兄の高校時代のこと、演劇部はあったけれど、部員はたった一人。
普段は、物静かで、とても大人しい女の子だったそうです。
そんな子が学園祭のときには、一人で舞台を作って、一人芝居を演じていたそうです。
大きな声で朗々と台詞を言い、大勢の人の前でも動じていなかったと兄は言いました。
そして、そのことを、とても不思議がっていました。
たった一人の演劇部っていうシチュエーションはテレビドラマか何かでありそうですが、リアルに考えると、かなりタフじゃなければやっていけないような気がします。
演劇の喜び(苦しさ)の多くは一緒に創る仲間との間で生まれるものだと思います。 (顧問の先生はいたかもですが)そこの無い演劇創りって、普通の芝居創りとは、また違うジャンルとも言えるかもしれません。
兄との話の後、帰りの車中、一人演劇部員を描いた芝居を書きたいなぁと、モワモワとしてきました。(笑)
見たことのない20年近く昔にいた、たった一人の演劇部員に空想を広げます。どんな芝居をやったのか、どんな思いで一人残ったのか、何に喜びを感じたのか、打ち上げはやったのか…。
実は兄のその母校の現役生がesにいます。卒業生も2名。 なんだか不思議な感じです。 そして、その高校の演劇部は今も健在で、部員もたくさんいます。
そう、うちの劇団が一人芝居をやったときも、役者はかなり苦しんでいました。 一人芝居に挑戦した役者4人のうち、一人は兄と同じ高校の卒業生です。
「繋がった」 なんか、そう思いました。
2011年01月26日(水)
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