話題になった映画の原作。 すんなりと感想。 夢見る腐女子には薦めない。 腐女子諸君!仮想二次元のトキメキを3次元に移行するのは無理だ! 騒動してください。 うら若き青年がいちゃつく姿を…。 え?許容範囲?うん、私も。 そんじゃぁ、ちょっと中年太り気味なおじさんがいちゃつく姿を…。 …どうですか? ハッキリ言って、腐女子の夢も希望も萌えすらも、何もかもがこの作品には存在しない。 あるのは、ひたすら現実味を帯びた、アメリカでの同性愛者の日常。 感情という感情表現はどこへやら。 日本のBLにおける模範的表現っつうものが皆無。 相手に対するトキメキの表現とかあるじゃない、なんつうかさ! 「寝袋で一緒に寝てたらムラムラしてきてやっちゃいました」 …そんな…素っ気ない感じなんですよ…。 「…本当にいいのか?」 「うん、君となら…」 見つめ合う二人…静まりかえる山の中で、聞こえるのはお互いの鼓動だけだった。 …みたいな描写が無いんですよ!(どんなだ!!) 間を読ませるっつうか、腐女子の無駄な妄想をかき立てる描写がないっつうか! 後書き見て分かったけど、それがこの作家さんのウリらしい。 ふ〜ん、なんだ、私はもっとこう、ポエミィなもんだと思ってた(だからナニソレ) 私のアホな推量が外れた訳ですが、普通に読めた。 萌えを求めた私がアホだったよ。 そうだよ。萌えなら普通に二次元萌えでやってろよ。 途中で自分の間違いに気づいたのが幸運だった。 萌えを求めるんではないんですよ、恋愛小説として読むな、自分、と。 大体、腐敗しまくりの思考回路の私が期待外れ!と憤慨するのはおかしい。 だって、この作品、きちんとしてるんだもの。 終始、描かれてる事は一貫してる。 2人を取り巻く現実ですよ。 いつもいつでも甘ーい関係でいられるわけがない。 それが現実ですよ。 大の大人の男が2人でいちゃいちゃしてたら、反対主義者になぶり殺されるような現実。 腐女子が描いている妄想はそれこそ幻想でしかないんですよね。 そんな初歩的な事に気づいたよ。 昨今のBLブームに現実という名の鉄槌を喰らわせるよ、これは。 実際3次元でいちゃついてるカップルは、愛ある空間で安らげてる時間より、 針のむしろのやうな周りの仕打ちに耐え忍んでる時間の方が長いんだろうな。 BLは、乙女の胸の内にしか描けない世界だな、と思った。 原作と映画は別物だと訳者さんが言っていた。 次は映画だ、映画。 映像化された具合が気になる。 独映画「夏の突風」を越えるか?? えー、かねてから吠えてますけど、「夏の突風」は3次元萌えです。 あの作品のDVD見たいが為に、いつかそのうち独逸行ってやる。 あれはね、芸術作品なのだよ。まじで。 →夏の突風、熱い感想。 |
物語が佳境に入っております。 終始バシさんvs人型ではなくなってしまったナイ様。 圧倒的不利かと思われたヴァッシュが、頑張ってます。 そして、圧倒的有利と思われた新型プラント嬢が苦戦しております。 今巻では、ナイ様とバシさんの過去…ヴァッシュの腕が無い理由… そして、出ました!レガートとナイ様の出会いが語られてます。 あぁ、腐女子さ。 レガートは、慰み者設定に、ことごとく打ちのめされました。 あぁ、まさか、本気で描かれるとは…。 まぁ、この相手が、腐女子妄想ではあり得ない物体だったからよいものの…。 いや、だからこそ、より一層、その後のナイ様のご光臨が輝かしく…。 まさにレガート同様、ナイヴズ様万歳と崇め奉りたくなる状態!! やっぱり、私、兄大好き!! レガートが、ナイヴズに名前を尋ねられ、 名無しの権兵衛です、と返答したシーン。 今まで彼の人間性がこれほどまで表れたシーンってないよね。 この人でも、感情表すことあるんだなぁ。 「願うこの道が許されないのなら 僕は別に生きていなくてもいい」 今回、一番と行って良いほど、胸に来たセリフですね…。 あ、肝心なこと忘れてたけど、ヴァッシュが死にかけたとき、 やばいと心底思った。 それほどまで、魅せられてます。 p72の見開きヴァッシュは…ちょっと、 ここ何年か見たことないくらいの美麗具合だ…。 内藤氏、神だ…と思った。 ヴァッシュの「タダのガンマン」発言も、突かれた。 レガートの感想の後で、若干薄れてるけど(笑) なんか、もう、終着に向かってひた走ってます。 寂しくてしょうがありません。 延々と続いている作品だと思ってたし、 終わって欲しくないと思ってるし。 でも、決着は見てみたい。 どうなるんだろう。 この壮絶な兄弟喧嘩。 |