年の果て汽笛の響く夕暮れの港を眺め思うことなど
友の顔思い浮かべて一年のご無沙汰詫びる気持ち込めてる
年の暮れ寄り添う人のあることの幸せをしる午後のひととき
納会に集う仲間の笑顔満ち来年に期すことなど語る
片づけた書類の山のその奥にようやく見えた書架の扉
鮮やかな光の門をくぐる日をふと思い出す年の瀬なれば
白い雪降りしきる中クリスマス迎えた友よりカード届きぬ
汽笛鳴り聖なる夜に出航の客船のひく真白き軌跡
2001年12月23日(日) |
「希望の年」フェスタ |
爽やかな笑顔の君に癒されてしばらく仕事励む気になり
柚子の香の広がる湯気に包まれて無病息災願いてやまず
氷雨打つ窓を眺めて複雑にもつれた糸を解き続ける
雄大な富士の高嶺を仰ぎつつ仕事に励む師走になれば
次々とミスを見つけてため息をつく暇なくて夕方となる
足元を固めるために確認を急ぐひととき慌しさ増す
冬凪ぎの海を眺めて窓を拭く生きてる幸をいとおしむよに
階段を上り下りしつつ考えるデータペースの複雑怪奇
夕焼けが遠くの峰を照らすとき明日の手順に思いを馳せる
2001年12月09日(日) |
たかが風邪 されど風邪 |
体力を過信できない年なれど現場を走る日々は続きぬ
「辛そうな顔してますね」部下が言う 自分にできることありませんか?
完全に熱下がらずに出社して陣頭指揮を執る辛さかな
起き上がる元気もなくて絶え絶えの声で欠勤告げている朝
久しぶり熱にうなされ夢うつつ行きかうことの辛さを思う
夢うつつ行き交う中で聞くラジオ内親王の誕生告げる
|