感想メモ

2014年04月26日(土) 小さいおじさん  尾��英子


尾��英子 文藝春秋 2013

あらすじ:
クラス会で久しぶりに会ったそれぞれに違う道を進んでいる同級生たち。音無(おとない)神社で小さいおじさんの妖精が出るという噂を聞き、紀子は早速神社に行ってみるが…。

感想:
 中2のクラス会に行った、それぞれに違う道を進んでいる同級生たち。

 そのうちの一人が神社で小さいおじさんの妖精が出てそれを見たと言ったことから、紀子は神社へ。

 子育てに追われる紀子は、何でも話せる友達がいないのが悩みだったが、この神社に行ったあと、よいママ友ができ、この神社が知る人ぞ知るパワースポットであるらしいことを知る。

 そして、それをきっかけにそのほかの同級生たちにもそれぞれ悩んでいることに進展が…。

 なかなか面白い話だったけれど、これは神社のパワーだと声を高らかに書いているわけでもなくて、あくまでもそうかもしれないと思わせる程度の書き方なのがよかったように思った。



2014年04月02日(水) 君のいた日々  藤野千夜


藤野千夜 角川春樹事務所 2013

STORY:
妻の久里子が病死してから1年あまり、まだ妻のことが忘れられずに過ごしている夫・晴生。夫の晴生が出先で急死してから1年あまり、塾の手伝いを始めた妻・久里子。2人の世界がパラレルワールドのようにつながり…。

感想:
 話は晴生編と久里子編の2つから成り立つ。

 久里子のことが忘れられずに泣いてばかりの晴生。息子の亜土夢からはちょっと冷たくあしらわれている。

 仕事も閑職について、何かというと久里子の面影を探し、久里子に話しかける日々。

 久里子のほうは晴生が急死した朝に喧嘩をしてしまったことが心残りである。息子の亜土夢は母には彼女の写真を見せたり、父に対するよりは優しいかも。

 登場人物も重なっていて、それぞれの相手に対してみせる顔がちょっとずつ違ったりして…。

 それと、二人はおいしいものを食べるのが好きだったみたいで、色々なお店なんかが出てくるんだけれど、それがまたおいしそうな感じ…。

 時とともに少しずつ相手のことを忘れたわけではないけれど、前に向かって進んでいけそうなそんな感じがしてよかったかな。



2014年04月01日(火) 生きたい たすけたい

 NHKの特集ドラマ。

 2011年3月11日の震災の日に、気仙沼で起こった出来事をもとにドラマ化したもの。

 3月11日、普通の1日のはずだった。

 14時46分に大地震が起こり、津波警報が発令されたため、人々は公民館に集まる。赤ちゃんから老人まで、その数446名。

 事情を呑み込めない人の中には、子供を引き取り帰ろうとする人もいたが、それを制止。

 そうこうするうちに、予想をはるかに超える大津波が押し寄せ、人々は屋上の上へと移動する。

 外には雪がチラつき、下は一面の海で何もかもが流されてしまった。それどころか、火災が発生し、その火が逃げた人たちにも襲い掛かる。

 大変な思いをしながらも、励まし合い、助け合い、時には諍いながら、時を過ごす人々。

 彼らを救ったのは、ロンドンからの助けを求める1本のツイッターだった。

 実際にあった出来事だけに、すごく心にぐっとくる話だった。

 集団で、危機的状況に遭遇した時の人間の感情の動きにもすごくリアリティがあった。

 見てよかった。


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