感想メモ

2017年02月14日(火) 手のひらの京  綿矢りさ


綿矢りさ 新潮社 2016

STORY:
京都に住む三姉妹の綾香・羽依・凛は両親と5人家族。父の定年に伴い、母も料理を作るのをやめてしまう。それぞれの性格も恋愛遍歴も違って…。

感想:
 三姉妹の日常と恋愛模様が描かれるこの作品。京都に詳しい人ならきっとさらに楽しめるのではないかな。

 長女・綾香は一番無難な感じで、30を過ぎ、結婚に焦り出している日常が描かれている。

 次女・羽依は一番奔放で、会社に入社したものの上司の悪い男にひっかかったことから恐ろしいことに…。

 末っ子・凛は恋愛というより人生の岐路に立っている。就職して、京都を出て東京に出たいと思っているが、両親の反対にあって…。

 それにしても、羽依の話が結構強烈で…。京女の意地悪さとか、ちょっと怖いなーと思ったり。

 さらに、やはりこのところ恋愛系の話にはストーカーがつきものなのか? こちらにもちょっと恐ろしいストーカーじみた上司が出てくるんだけど…。

 確かにこういう人が出てくると物語が盛り上がるのだとは思うけれど、最近、よく読むかもなーという印象になってしまったな。



2017年02月12日(日) あの家に暮らす四人の女  三浦しをん


三浦しをん 中央公論新社 2015

STORY:
刺繍教室を開く佐知とその母・鶴代、佐知の友人・雪乃にその後輩で佐知の教え子である多恵美の四人はひょんなことから一緒に暮らしている。住み込みで離れに暮らす山田には内緒にしているのだが…。

感想:
 ひょんなことから他人同士が女四人で一緒に暮らす(一組は親子だが)ことになる。佐知と雪乃はアラフォー独身。多恵美は元彼のストーキングから逃れるために佐知と暮らすことに。

 特に重大な事件が起こるわけもなく、物語は淡々と進む。

 谷��純一郎の「細雪」に出てくる四姉妹と同じ名前ならしい。私は読んだことがないので、読んだことがあればもっと面白かったのかも。

 淡々と話が進むのに、なんでか結構面白い。

 時折、人間ではないものの視点で描かれるのが、突然なんで?と思うけれど、まあ、それはそれで面白いといえば面白い。

 恋愛に疎い佐知だけれど、途中で出会う壁紙職人さんがなぜか刺繍好きで、刺繍の話に盛り上がる。その時の感情に共感してしまった。

 うん。好きなことを男女問わず、誰かと話し合えるのは楽しいことだよね。特にそれが普通の人には「ふ〜ん?」みたいにしか取ってもらえないようなわかってもらいにくいことの場合には。


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