その人は、どうしようもないことを観、穢れた言葉を心の中に投げつけていた
己の出身地、親、性別、能力、そうしたどうしようもないことを穢れと観た
そうした肉体の行動を縛り、思考を型にはめ、有意を敬遠した
しかし、それは無為でも、蕩尽でも、放棄でもない
言うならば、風邪で、ぼわん、としたものだ
穢れ、否定、ネガティブなどでは決してない
決してなく袂を分った
けれども、懐かしくさえして、ぼわん、と浮かんでくる
無為だと、蕩尽だと、放棄だと謳いながら
上限の決められた減点思考だの、下限から出でる加点思考だの
こびり付いて こびり付いて
ゴシゴシ ゴシゴシ磨ききれない
電話にビクビクし、メールを開くのにドキドキし、会話も交流も苦手
どうしても こびり付いて こびり付いて
どうしても
どうしようもない と明らめることができない
こびり付いた箇所から引っ張られて、いつの間にやら連行されている