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2012年04月08日(日) |
4月8日の〜lesson de ラ・パレット〜 |
この日の公開レッスンでは、とても嬉しいことがありました。 釜石応援プロジェクト(http://home.att.ne.jp/moon/lesson_note/forkamaishi.htm)で皆様に寄せられた募金により、釜石の生徒さんを招待することができたのです。 東日本大震災以来、釜石の先生や生徒さんたちがどうされているか、私だけでなく、大勢の皆様が気にかけていらしただけに、カルラホールに、釜石の先生と生徒さんがいらした時には、こみあげてくるものがありました。 レッスンから、地震後、北川先生がいらっしゃれない中でも、真摯に勉強を続けられていたのがわかり、ますます嬉しく思いました。
*************************************** 11:00〜 ツェルニー:リトルピアニスト 60番 J.S.バッハ:インヴェンション 1番 クーラウ:ソナチネ Op.55 No.3 バルトーク:ミクロコスモス 57番
12:00〜 バルトーク:ミクロコスモス第4巻 98.99 チェルニー:30番練習曲 26.28.30 J.S.バッハ:シンフォニア 2番.11番.15番
13:00〜 バルトーク:ミクロコスモス No75 J.S.バッハ:インヴェンション No.9 スカルラッティ:ソナタ K.149、481 ベートーヴェン:ソナタ Op.49-1 第1楽章
(休憩) 14:00〜14:40 14:40〜 J.S.バッハ:平均律 第1巻 No.7 第2巻 No.7 バルトーク:ミクロコスモス No.135、141、143、140、144、146
16:10〜 J.S.バッハ:平均律2巻より21番 ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 ***************************************
この日のレッスンで印象深かったのは、成長の仕方や、 どのような演奏を上手いと言うか、才能をどう判断するか…など、 ピアノを習得する過程を長い目で見た場合のお話でした。
まず、子供の成長と指導について。 指導者が教えることには段階があるということ。 そして、段階を踏んでいかなければ子供が混乱してしまうし、 段階をクリアしてもその先に行かないと停滞してしまう…ということ。
これには、きっと多くの先生が心当たりがあるのではないかと思いました。 さらに、停滞している時期は、学習者にとっては安心感があって、 次の段階に行きたがらないケースもあるように思い、適格な指導に加えて、 精神的なフォローが必要かも知れない…と感じました。
それから、どのような演奏が上手な演奏か…という点について、 北川先生は、『全ての音が聴こえること』とお話くださいました。
全ての音を弾けば、全ての音が聴こえる…と思われがちですが、 フルコンサートピアノで、広い会場でも、きちんと届く音…という意味では、 音大生やピアノの先生でも、クリアできていない人は大勢いると思います。 しかも、ピアノを弾いている本人は、鍵盤の前で聴いている訳ですから、 客席に音が届いているかどうか、なかなかわからないものです。
そこを、どうやって判断するか…が、先に続く勉強ができるかどうか、 大きなカギなのですね。 そのことを、改めて実感するお話でした。
さらにお話は、天才と秀才について。 秀才とは「自由に弾ける人」 天才とは「本当に良い演奏を、いつも同じに弾ける人」
この、「いつも同じに弾ける」というのが、やってみると本当に難しいのですね。 ピアノを弾くことの難しさと、その先にある素晴らしさを実感した一日でした。
次回は、6月3日。 お申込みをお待ちしています。
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