箱の日記
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2009年06月29日(月) クスノキ



遠い空に手をかざす

むかし まだクスノキが木でなかったころ
ごつごつしたその肌にふれたのと
同じ手で

おはよう
または
こんばんは

なんでもいいので
声をかける
届くかどうか
わからないけれど

ずっとむかし まだそれが木でなかったころから
クスノキは私をみている
ただしさがなくてもいいような
やさしさのまま
そこにいる
だから
毎日がやってくる

クスノキのありかたで
わたしはもういちど
空へ
手をかざす


 


2009年06月24日(水) 土

なにもないベランダに
ちゃんと土があって、芽が出ている
だんだんと暑くなって
空気といっしょに汗をかいている
細い茎の上を
さっと
つばめが通り過ぎた

なにもないベランダなので
休みの午後になると
何かを置こうと考える
ここに土があれば
育つだろうか
ここに土があれば
同じように日々がやってくるだろうか
 


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