青春の思ひで。
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学校から帰ってきたらすぐ寝てしまう。 夜、眠れないから。 夜眠れないから、活動時間に寝ちゃうのか、活動時間に寝ているから、夜眠れないのか、どっちが先なんだかわからない。
学校から帰ってきたのが19時で、夜中の2時まで寝ていた。
このリズムはまずい。 そして、今日も朝までは寝ずに起きていて。
最近、夜になると妙な不安感でいっぱいになる。 「やばい」とか「怖い」とかそんな言葉しか浮かんでこない。
泣きながら後輩に電話して助けてもらうことしょっちゅうだ。
さっき、夢を見た。 怖い夢だった。
戦争で、大量虐殺されるひとびとの断末魔を聞いた。 聞くに堪えない悲鳴だった。だから、自分だけ逃げた。 そんな夢。
馬に乗っていた。 子どもたちがキャッチボールしている道を馬に乗って進んでいた。 時折、こちらに向かってくるボールをかわしながら、進んでいくのだけど、昔あたしをいじめていた男の子がボールを投げてきたときには、怖くてかわせなくて落馬した。 そんな夢。
強がって、おとなになろうとすることが、贖罪だ。
そんな言い訳で、細く繋がっている糸を断ち切らないようにしている。
今年も夏が来た。 去年の夏は、春の続きだった。 今年のあたしには、春なんてなかった。
あいつに殺されかけた山と海の田舎に、今年も行く日が近付いてきた。
「行かないでしょ?」と後輩は言う。 「一緒に行く?」なんて冗談めかして答える。
正直になると、行きたくて、現実を見ると、行く暇がない、というのが現状。 あそこに行きたいのは、別にあいつがいるからじゃない。 むしろ、あの場所であいつはイレギュラーなのだから、今年はいないことを願っている。
あの場所で、あいつがいて、理性を保ちきる自信はない。 だから、後輩はそういう部分も言外に含めて「行かないよね?」と言う。 あたしも、もう大切なひとたちに迷惑なんてかけたくないから、できたらあいつがいなければいい、と思う。
前科が付いてしまった。 前科が付いてしまったことで怖いのは、あのひとたちのあたしに接する態度の変化よりも、自分自身に歯止めがかけられなくなるのじゃないか、ということ。 海だの山だのに囲まれたあの田舎に行くのは、少し怖い。 自分がどういう行動に出るかわからなくて。
愛されている、と思う。 後輩に。おにいちゃんに。あのひとたちに。 愛してくれるひとたちを、愛することができて幸せだ。
Hを愛している。たぶん。 誰を一番愛しているかなんてわからない。 だけど、Hに関しては、あたしが一方的に彼を愛している、のだ。一方的なだけ、想いはどうしようもなく深まっていく。 自分の欲望を押し出して付き合っていくことなんてしない。 だけど、もし、あいつとちゃんと向き合うことがあったら…………また、どうなったっていいと思っている自分が相変わらずいる。
猫のようになりたいといろんな意味で思っている。 約束は破れない。 先生とした約束、Kと交わしたあのひとたちとの約束。 もう二度としないよ。もう二度とあんな思いはさせません。 だから、猫のように、どこか知らない場所にひっそりと消えて、死にたい。
・やっぱり、彼らと呑むお酒は楽しい。彼らと呑んでいるときが楽しい。 ・非常に不謹慎だけど、からだを張って心配されるのはとてもとても嬉しいことだ。 ・だけど、最近、スキンシップ過剰のような気もする。 ・「瞳冴ちゃん」と久々に呼ばれたような気がした。表面上がずっと昔に戻りつつある。これでいいのだ。これで。 ・くだらない嫉妬心を無関係なひとにまで振り回している。まだ、無理、らしい。 ・自分が昔を思い出すということ、思い出す事柄、どれもが気持ち悪い。 ・裏切られたような気分になるのも、置いていかれたような気分になるのもお門違いだ。 ・誰かのために強くなろう、と思うことがたぶん生まれて初めてできた。その誰かは色恋の相手でも家族でもなかったけれど。 ・Mちゃんの親戚が亡くなって、田舎に帰っているMちゃんから来たメィル。「死後のいろんな作業はかなりまぬけだ。気をつけろ」……気をつけろ?……死ぬな、ということかな。
箇条書きしていたらさっき見た夢を思い出した。
学校の講義棟の階段に、青い変形の箱が落ちていた。 あいつが昔よく持っていたフランスの煙草だ。最近は、持っているところを見ない。 その手前に空き箱が落ちていた。 銘柄としては、割と後輩が好んで吸っているものだった。 その2つを何故かあたしは「あいつが落としていったものだ」と思って、後輩が好きな銘柄の空き箱の方をこっそり自分のポケットにしまった。
何だか象徴的なような、そうでもないような。
確実に言えることは、やっぱりあたしはこの捉われから解放されずにいるのだ。まだ。まだ。 表面上が何事もなかったかのように平坦になりつつある。 なだらかになっていけばいくほど、きっとこのどろどろしたものを表に出すことは叶わなくなるけど。 そうしてこの気持ちだけはいつまでも平淡になってくれはしないけれど。 それでいいのだ。そういう風に、あたしも、選んだ。 穏やかさを愛するようになった。 年齢の所為かもしれない。それだけじゃないかもしれない。
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